2015年7月のオススメ展覧会・美術展

森村泰昌《フェルメール研究(3人の位置)》2005年、カラー写真、 44.5×76.0cm、国立国際美術館undefinedundefined?Morimura Yasumasa

森村泰昌 《フェルメール研究 (3人の位置)》 2005年、 カラー写真、44.5×76.0cm、 国立国際美術館 ©Morimura Yasumasa

雨の日が続きますがそんな日こそ展覧会に行きましょう。湿度も低く、ひんやりした美術館の館内は、快適な空間です。今月も楽しい展覧会が粒ぞろいです。

◎2015年7月のオススメ展覧会・美術展-目次-

東京国立近代美術館(竹橋):No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会
国立西洋美術館(上野):ボルドー展―美と陶酔の都へ―
三井記念美術館(三越前):特別展 錦絵誕生250年 春信一番! 写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展
ワタリウム美術館(外苑前):「古今東西100人展」アイ・ラブ・アート 13 ワタリウム美術館コレクション 
金沢21世紀美術館(石川県金沢市): ザ・コンテンポラリー1「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」


え、こんなものまで「展示」しちゃうの!?
東京国立近代美術館(竹橋):No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会

トーマス・シュトゥルート《ルーヴル美術館4、パリ 1989》1989年、タイプCプリント、138.0×177.0cm、京都国立近代美術館undefined?Thomas

トーマス・シュトゥルート『ルーヴル美術館4、パリ 1989』1989年、タイプCプリント、138.0×177.0cm、京都国立近代美術館 ©Thomas Struth


「美術館に行くとカラダが冷えるのはなぜ?」
「ふだん、展示されていない作品ってどこにあるの?」
「展覧会って、どんなふうに企画されるの?」

ふだん、私達を楽しませてくれる美術館や展覧会。けれど、立ち止まって考えてみると疑問もたくさん浮かんできます。そもそも、美術館とはいったいなんなのでしょう? 絵を集めて、並べておけば美術館や展覧会と呼んでよいものなのでしょうか? 

そんな疑問を解決するのがこの展覧会、テーマはずばり「美術館」です。展示は、美術館にまつわるAからZまで36のキーワードを抽出。モネや河原温、岸田劉生などの約170もの銘品とともに、事典のように紹介していきます。

オーギュスト・ロダン《考える人》1880年、ブロンズ、 71.5×45.0×60.0cm、国立西洋美術館

オーギュスト・ロダン《考える人》1880年、ブロンズ、71.5×45.0×60.0cm、国立西洋美術館 松方コレクション  Photo:上野則宏



たとえば「アーキテクチャー(建築)」の項では、美術館の建物に必要なもの、求められている機能について解説されています。天井の高さなど、美術館の建物に求められているスペックが時代によって変化していることに気付かされます。また、「ストレージ(収蔵庫)」の項では、ふだん見ることがない美術館の収蔵庫が再現されています。展示室にいない美術作品は、このように扱われているのか! と、ちょっとした感動を覚えることも。

美術作品とともに、ふだん全く気にも留めない温湿度計や額縁などもきちんと「展示」されているのがおもしろい。この展覧会を見る前と、見た後では美術館の見え方が変わってくる展覧会です。

■展覧会DATA
展覧会名称:No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会
会場:東京国立近代美術館
会期:6月16日(火) ~ 2015年9月13日(日)
開館時間:10:00~17:00
※入場は閉館の30分前まで
※金曜は20:00まで開館
休館日:月曜日
※祝日の場合は翌日
Web: http://www.momat.go.jp/am/

次のページでは 国立西洋美術館(上野):ボルドー展―美と陶酔の都へ―を紹介します。