ポイント1: 資金の性格を明確にする
失敗しない投資法
年金の補完、子どもの教育資金、住宅購入資金、老後のため…など、投資の目的は人それぞれです。同時に、資産形成にかけられる時間も人それぞれです。
より短期間で投資の果実を受け取ろうとすると、相応のリスクを負う必要が出てきます。また、毎月分配型のように、現在のキャッシュフローを重視すればするほど、中長期的な値上がり益はある程度諦めざるを得ません。一方、10年超など長い時間をかけられるのであれば、積立投資で時間分散効果を図ったり、途中でポートフォリオの見直しを行ったりすることも可能です。
資金の性格を明確にした上で銘柄選定を行うことは、大きなミスマッチを防ぐことに繋がるのです。
ポイント2: 「分配金で穴埋め」の考えは捨てる
最近は、高水準の分配金を支払う毎月分配型投信が人気を集めていることもあり、毎月の分配金を受け取ることで別の投信の損失分を取り戻そうと考える方が多いようです。しかし、投資信託の分配金は支払いが確約されているものではなく、運用会社の判断によって減額や支払いが見送られることもあります。さらに、高分配投信の中には、元本を取り崩して分配金を捻出しているケースもあります。こうした点からも、分配金を受け取って損失を穴埋めするというのは、決して賢明な判断とは言えません。