ボーナスの金額は
労務行政研究所から、東証一部上場企業の夏のボーナス平均妥結額が73万4434円と発表されています。前年比3%増はリーマンショック後では最高水準です。その他の企業も、今年のボーナスは期待出来そうです。ようやく、アベノミクスによる景気回復の恩恵が労働者にも配分されてきたのでしょう。そのボーナスの使い道としては、カカクコムの2015年の調査では、1位「貯金」、2位「商品・サービスを購入する」3位「旅行・外出をする(国内)」となっています。金融商品の購入も、前年比3割程度増加しています。相場の福の神としては、是非株式投資をオススメしたいところです。
何回かに分けて、相場の福の神こと藤本が、ボーナスでの株式投資にオススメの銘柄を3銘柄ずつ、数パターンご紹介いたしましょう。第3回目は、15万円で買える東証ジャスダック銘柄編です。
東証ジャスダック市場 概況
図1のジャスダック平均株価日足チャートでも確認できるように、今年2月3日に直近安値2,328.82を付けてから、ジャスダック平均株価の堅調相場が続いています。東証ジャスダック市場のメイン投資家は、個人投資家です。個人投資家は、この上昇相場において基本的に売り越し基調が続いており、株式投資の待機資金が十分にある状況です。
個人投資家の投資資金が潤沢な現状において、今後は東証ジャスダック銘柄の堅調相場が今しばらく続きそうです。
選定基準
(1) 東証ジャスダック銘柄であること
(2) 最低投資金額が10万円以上15万円以下であること
(3) 今期の売上高成長率が10%以上であること
この選定基準で選ばれた31銘柄のうち、相場の福の神こと藤本が今後中・長期的な成長が期待出来そうな銘柄を3銘柄選定しました。
エスプール<2471>(東証ジャスダック)
エスプール<2471>は、東京都中央区日本橋に本社がある物流のアウトソーシングと、コールセンターなどへの人材派遣がメインビジネスの会社です。東京電力からスマートメーター設置業務を2017年まで累計で24億円も受注しています。障害者雇用支援サービスが、注目されています。知的障害者を企業が雇い、エスプールの運営する貸し農園で働いてもらうのです。企業からは障害者の紹介料、施設利用料をエスプールが受け取ります。大手メーカーやIT(情報技術)、アパレル、外食チェーンなど約40社が利用しています。今後人手不足が企業の問題となるなか、これを解決するサービスを提供しているエスプールは中・長期的に注目されそうです。
■株式データ
株価 1034円
売買単位 100株
予想PER(連)17.26倍
PBR(連) 4.11倍
予想配当利回り 0.97%
時価総額 約31億円
IGポート<3791>(東証ジャスダック)
IGポート<3791>は東京都武蔵野市に本社があり、アニメ制作とキャラクタービジネスを手掛けています。傘下に出版社も保有しており、「魔法使いの嫁」がヒットし、アニメ化しています。 “クールジャパン”の代表作として国内外で注目度の高い「進撃の巨人」の第二期制作決定を発表。一層注目が集まる展開になりそうです。■株式データ
株価 1156円
売買単位 100株
予想PER(連)18.86倍
PBR(連) 1.19倍
予想配当利回り 0.17%
時価総額 約58億円
トレックス・セミコンダクター<6616>(東証ジャスダック)
トレックス・セミコンダクター<6616>は、東京都中央区新川に本社があるアナログ電源ICのファブレスメーカーです。アナログ電源ICは、ありとあらゆる電気製品に利用されており、今後着実な成長が期待出来ます。民生向け機器用で、中国企業などの低価格攻勢で苦戦していますが、車載用、産業機械用などに注力しています。海外売上高比率が72%と高く、円安傾向は大きな追い風です。■株式データ
株価 1238円
売買単位 100株
予想PER(連)13.85倍
PBR(連) 1.21倍
予想配当利回り 2.58%
時価総額 約132億円
*株式データは、2015年6月19日終値基準。予想配当は、東洋経済新報社予想。
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