エストレヤは幅広いユーザー層を想定して開発されたモデル
1970年代から始まったバイクブーム。1980年代へ移ると、性能至高主義となりレーサーレプリカへの注目が高まりました。1990年代へ入ると、速さよりも、もっと気軽で肩肘張らずに乗れることが求められました。俗にいわれる「ネイキッドブーム」の始まりで、エンジン剥き出しのスタイルが主流となっていきました。
そんななか、川崎重工業は「ベーシックで、気軽で、楽しいモーターサイクル」とはどのような車両かを考え、性能やパワーではなく、乗る楽しみはもちろん、“所有する喜び、触る喜び、磨く喜び”といった乗り手との関わりに注目し、3つのコンセプトを打ち出しました。
- 美しい4ストローク空冷単気筒エンジン
- シンプルなスタイルの中にも、機能美、高い質感を盛り込む
- 中低速を重視した、小気味よい走行フィーリング
これを基に生まれた車両が「エストレヤ」です。
エストレヤの種類について
1992年から現在までで、ベーシックモデルを基に全5モデル存在します。「エストレヤ」「エストレヤRS」「エストレヤ RSカスタム」「エストレヤ カスタム」「エストレヤ(現行モデル)」の5つです。それぞれの年式と主な違いを見てみましょう。エストレヤ [年式:1992~1999年]
・前後別体のサドルシートを採用
・前後シングルディスクブレーキ
・1995年式から電気式キャブレターヒーターを搭載
・シングルスピードメーター
エストレヤ RS [年式:1995~2006年]
・前後一体のダブルシートを採用
・前後シングルディスクブレーキ
・シングルスピードメーター
エストレヤ RSカスタム [年式:1996~1999年]
・前後別体のサドルシートを採用
・前後ドラムブレーキ
・シングルスピードメーター
エストレヤ カスタム [年式:1996~2006年]
・前後別体のサドルシートを採用
・前後ドラムブレーキ
・シングルスピードメーター
車種の年表は以下の通りです。エストレヤ(現行モデル) [年式:2007年~]
・インジェクション搭載
・前後一体ダブルシートを採用
・フロントシングルディスクブレーキ
・リヤドラムブレーキ
・スピード・タコ二連メーター
それぞれの違いをディテールで見る
それぞれのモデルの違いはどこなのか?ディテールでご説明しましょう。【ブレーキ】
「ドラムブレーキ」と「ディスクブレーキ」の2タイプがあります。
・ドラムブレーキ : エストレヤ RSカスタム、エストレヤ カスタム
・ディスクブレーキ : エストレヤ、エストレヤRS、エストレヤ(現行モデル)
【シート】
「サドルシート」と「ダブルシート」の2タイプがあります。
・サドルシート : エストレヤ、エストレヤ RSカスタム、エストレヤ カスタム
・ダブルシート : エストレヤRS、エストレヤ(現行モデル)
【メーター】
「一連(シングル)メーター」と「二連(ダブル)メーター」の2タイプがあります。
このほかに、限定(スペシャルエディション)モデルが存在します。メッキパーツや、オリジナルのカラーリングが特徴です。
以上がエストレヤのラインアップと大まかな区分です。それでは次ページより中古車を購入する上での注意点をご紹介します。
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