代表作品である「クロナッツ」は、クロワッサン+ドーナツという斬新なアイデアが大ヒット。他にも独創的な品は、味覚に厳しいニューヨーカーやハリウッドセレブをはじめ世界中のファンが列を作ってしまうほど。
フランス人であり、NYで起業し大活躍のDOMINIQUE ANSEL(ドミニク・アンセル)氏からお話を伺いました。
Dominique Ansel(ドミニク・アンセル) 氏
ドミニク氏は、パリ北部で4人兄弟の末っ子として生まれたフランス人。16歳から本格的に料理の修業を始め、18年間務める「フォションパリ」で22歳の時に海外展開のリーダーとなり、日本など各国に訪れた経験があります。
若いころから日本の文化に憧れ、「フランス人も日本人も食の好みが似ているので東京にお店をいつか出したい!」と夢みていたそう。
東京かNYかと悩んでいたこともあるそうで、まずはフランスからも近いNYへ。
そして28歳の時、NYで名高いフランス料理店「ダニエル」のエグゼクティブ・ペイストリーシェフに就任されました。(ちょうどドミニク氏がいた頃のダニエルで食事をしたことがあり、そのデザートの美味しさに感激したことがあります。)
「ダニエル」に勤めた6年間に初のミシュラン3ツ星を獲得、NewYorkTimes誌による4ツ星の高評価。
製菓プロの雑誌「Dessert professional magazine」において、2009年、2010年の「アメリカでトップ10のペイストリーシェフ」に名前があげられました。
2011年11月、ニューヨークダウンタウンのソーホーに自身初となるフラッグシップショップ「DOMINIQUE ANSEL BAKERY」をオープン。
2015年4月、カフェスタイルの「dominique ansel KITCHEN」をオープン。
そして、この度夢がかない、東京に店舗をオープン!
「その独創的な発想は、どこから生まれてくるのか?」と伺ったところ、
「いつ、どこで、などはなく、本当に自然にインスピレーションが浮かぶんだ。」とのこと。
私の履いている靴を見て「これ可愛いね。写真撮ってよい?」と、iPhoneで写真を撮るドミニク氏のチャーミングな一面をみて、こうした好奇心旺盛な少年のような心から様々な発想が浮かぶのではないかと思ったのでした。
次のページではドミニク・アンセル氏の代表的なスイーツをご紹介します。