ベビーカー上の赤ちゃんや身長の低い幼児は、大人より暑い気温にさらされている

寝ている赤ちゃん

赤ちゃんを熱中症から守ろう

夏本番前から気をつけたいのが、子どもの熱中症。熱中症に見舞われないようにするためはどうすればいいのでしょうか?

「暑い」「のどが渇いた」と訴えることができない赤ちゃんの場合には特に、顔が赤い、汗をかいて体が熱く元気がないという熱中症が疑われる症状になる前に、予防対策をしたいものです。

真夏の屋外での乳幼児は、大人よりも暑い環境にさらされがちです。環境省の「熱中症環境保健マニュアル2014」内のコラムでは、

「東京都心で気温が32.3度(通常150cmの高さで計測)だった時、幼児の身長である50cmの高さでは35度を超えていた。さらに地面近くの5cmは36度以上になっていた」

という調査結果が報告されています。基準値の気温より子どもがさらされている気温が3~4度も高いというのは、かなりの差ですね。

必要な用事でベビーカーで外出する際も、できる限り短時間で済むようにするほか、

・幌につける日よけカバーやコンパクトな日よけグッズで、赤ちゃんに陽射しが当たらないようにする

 ・頭や背中部分のポケットに保冷剤を入れてベビーカーに結び付けられる、ベビーカー専用のカバーを使い、体温の上昇を和らげる


などの対策を取りましょう。

外出時には、母乳やミルク、白湯や薄めた麦茶で、少なくとも30分に1度は水分補給を。飲む量、飲ませる量には、その時の気温や湿度、お子さんの状況など色々な要素によっても変わりますが、胃腸への負担を避けるためにも、1度にたくさん飲ませるよりも、こまめに補給することを心がけてください。


屋内で赤ちゃんが熱中症に陥りやすい状況

炎天下では赤ちゃんとの外出を控える方が多いと思いますが、外でなくても赤ちゃんが熱中症に陥りやすい環境が、風通しの悪い室内や密閉された空間である自動車の車内です。

■室内での注意点
・室温や湿度を下げる工夫
・窓を開けて風通しをよくする
・エアコンの除湿機能と扇風機の併用(赤ちゃんに風が当たらないようにして風の循環を)
・お昼寝時のタオルケットをはいでしまうようだったら、腹巻でおなかを冷やさない工夫を

■自動車内での注意点
車の中の赤ちゃん

席によって陽射しの当たり方やエアコンの効き具合も全く異なる車内

・短時間でも車の中に置き去りにしない(車内温度は5分で5度以上、10分で10度以上簡単に上がってしまう)。
・運転席と赤ちゃんの席の室温差の違いに注意し、大人がエアコンで涼しいからと満足しない。
・窓ガラス越しの陽射しによる体温上昇に備え、日よけグッズを利用。
・室内でも水分補給を十分に。
・旅行や帰省などでの長時間ドライブの際、1時間~最低でも1時間半に1度は休憩を取り、外の空気を吸う。
・車を停めての休憩時に太陽の位置に対して向きを反対方向に停めるだけでも、車内の温度上昇を緩和できる。

車内での移動中の水分不足、脱水症状は、幼児期、学童期にも引き続け気をつけたいことです。車内での移動中では、幼児期のお子さんへの水分補給がおろそかになりがちだったり、幼児期~学童期の子をトイレ休憩に誘っても「まだ大丈夫」と言われるのに安心して、道のりを急いでしまうこともあるかもしれません。

水分補給の不足と気づかぬうちの排泄の我慢が、体調不良につながることもあります。長距離ドライブの際などは特に、水分補給を十分に促し、出る出ないにかかわらず、最低1時間半に1回はトイレに行かせることも大切。行ってみると意外と出ることも多いものです。

>>>そもそもなぜ乳幼児は熱中症にかかりやすいのか