人間ドックはナゼ高い?

病院の会計

「人間ドック」は高すぎ!?

「人間ドックの料金ってメチャクチャ高い。病院儲けすぎ!」なんて思われるかもしれませんが、その前に「人間ドック」の仕組みについて理解しておかねばなりません。

医療は、「保険診療」と「自由診療」に分けられます。病気であれば、自分で3割(もしくは1割)負担し、残りは「健康保険組合」や「国民健康保険」などが負担するという「保険診療」が成り立ちます。

人間ドックの場合は病気の治療を目的としていないので、保険診療扱いにはなりません。健康保険が適応できないため、「保険診療」分を自分で負担しななければならないのです。しかし、一度にたくさんの検査を自分で選んで行うことができるというメリットがあります。

賢く選んで受けよう! 人間ドック

人間ドックの検査の値段も “ピン” から “キリ” まであります。「PET(ペット)コース」なんて選んだら軽く10万円をオーバーしてしまうことになるでしょう。

病院での検査費用はどこも大きくは変わりありません。ただ、「費用対効果というものが存在します。何から何まですべておまかせというのではモッタイナイ。自分に有用な検査を賢く選んで受けましょう!

アメリカの研究でおススメの検査とは

患者

効果のある検査は……

死因になりやすい病気を対象として、「スクリーニング」を行うことで死亡率が下がるという複数の論文をアメリカの研究グループが検証しました。スクリーニングとは、健康な人も含めた集団から、目的とする疾患に関する発症者や発症が予測される人を選別する医学的手法のことをいいます。

スクリーニングで優位な結果を得られたのは、「腹部超音波検査」「マンモグラフィー」「便潜血検査」「大腸内視鏡検査」でした。マンモグラフィーとは、乳がんを診断するため、乳房をレントゲン撮影する検査。乳房を装置に挟んで圧迫して撮影することで、乳房の中を細かく調べることができます。

便潜血検査と大腸内視鏡検査は共に大腸の病気を調べる検査ですが、便潜血検査では、早期がんの40~60%は見逃されるので、可能なら大腸内視鏡検査の方を選択したほうが確実でしょう。

逆に、医師として「おススメしない」という検査も存在します。次ページでお話ししていきましょう。