バイク/ドゥカティ

【ドゥカティvsトライアンフ】スクランブラー比較検証(2ページ目)

2015年6月より販売開始となったドゥカティのニューカマー、スクランブラー。実はトライアンフにもスクランブラーを名乗るモデルが以前から存在している。同じ名のバイクながら、性能等はどう違うのか?検証してみました。

田中 宏亮

執筆者:田中 宏亮

バイクガイド

[足着き]身長174cm男性の場合

横から見た身長174cm男性の足着き比較

横から見た身長174cm男性の足着き比較


身長174cm男性がまたがった際の足着きを横から見てみると、トライアンフだと片足がやや浮いている程度。ドゥカティのハンドル位置が高めなので、トライアンフと見比べると持ち上がっている印象ですね。

後ろから見た身長174cm男性の足着き比較

後ろから見た身長174cm男性の足着き比較


今度は真後ろから両足着きの模様を。ベタ足のドゥカティに対し、トライアンフはカカトが浮いています。また、車体右側にマフラーが通っていることから、右足ががに股気味になってしまうのです。とはいえ、足裏の半分は地面に着いているので、不安要素はありません。万能型モデルという点で見れば、このぐらいの車高はオートバイとして当たり前。やはり焦点となるのは、キャラクターの違いということでしょうか。

[足着き]身長157cm女性の場合

横から見た身長157cm女性の足着き比較

横から見た身長157cm女性の足着き比較


ところが平均的な日本人女性の身長とも言える157cmの方で試してみると、男性では気づかない差異が見て取れました。真横から見ると、どちらも足裏の半分が着く程度。

後ろから見た身長157cm女性の足着き比較

後ろから見た身長157cm女性の足着き比較


今度は後ろから、両足を降ろした際の足着きを比較するとこのように。ドゥカティだとつま先立ちに、そしてトライアンフだと「そもそも両足が届かない」ということで片足立ちになったのです。

また、当女性にまたがった際の感想を聞くと、「つま先立ちでも、車体が軽いので見た目ほどの不安はない」というドゥカティに対し、トライアンフだと「実際にまたがると重量感があって、支えきれないような不安が残った」ということでした。

では、足着きに関わりがあるスペックデータを見比べてみましょう。
【スペック比較】
[シート高] ※地面からシート上段までの高さ
・ドゥカティ……790mm
・トライアンフ……825mm

[車重]
・ドゥカティ……186kg
・トライアンフ……234kg
トライアンフ スクランブラー(左)とドゥカティ スクランブラーを並べ置き

トライアンフ スクランブラー(左)とドゥカティ スクランブラーを並べ置き


シート高の差が35mmとなり、車重も40kg以上開いています。ちなみにドゥカティの重量はスタンダードなモデル[ICON]の数値で、Full ThrottleはICONと同じく186kg、Urban Enduroは192kg、Classicは192.5kgとなっています。男性だと誤差ぐらいにしか感じないものが、女性になると大きな違いになるということでしょうか。

では、いよいよ乗り比べをしていきます。それぞれ個別に試乗した経験があったのでキャラクターは掴んでいたのですが、実際に交互に乗り比べると、面白いほど違いが浮き彫りになってきました。

>> 次ページ 比較インプレッションで浮き彫りになった違いとは

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます