挨拶はコミュニケーションの基本
場面に合わせて挨拶を使い分けるのは、案外難しい
¡Hola!と時間帯によって変わる挨拶の言葉
¡Hola!は最もよく使われる挨拶の言葉で、英語のHelloやHiにあたります。時間、場所を問わずに使えます。ただ、家族や友人同士ではこれだけで十分ですが、ビジネスや目上の人と話すときには、Holaの後にこんな挨拶をつけ加えるといいでしょう。Buenos días.
ブエノス ディアス
おはようございます。
Buenas tardes.
ブエナス タルデス
こんにちは。
Buenas noches.
ブエナス ノチェス
こんばんは。(おやすみさいの意味も)
相手の気分や近況を聞く
挨拶の最初の一言を口にしたら、相手の気分や近況を聞いてみましょう。¿Cómo está(s)?
コモ エスタ(ス)
元気(ですか)。
¿Qué tal (está(s))?
ケ タル (エスタ(ス))
元気(ですか)。
※尊敬表現は動詞にSがつきません。
¿Qué tal el día?
ケ タル エル ディア
今日はどう(ですか)。
¿Cómo va todo?
コモ バ トド
最近どう(ですか)。
¿Qué hay?
ケ アイ
最近どう?
※親しい人同士、若者間の口語表現
このように聞かれたときには、(Muy) bienと返すのが無難です。礼儀として、¿y tú? と続けますが、実は、自分のことをあまり話したくないために相手に質問を返すということもあるようです。
(Muy) bien, ¿y tú?
ムイ ビエン。イ トゥ?
(とても) 元気です。あなたは?
マニュアルにはない答え方
時には他の答え方をしてみると、相手の興味を引き話が広がります。ネイティブスピーカーにも感心される、こなれた言い方をご紹介しましょう。Estupendamente.
エストゥペンダメンテ
最高です。
De maravilla.
デ マラビジャ
最高です。
Bueno, tirando.
ブエノ、ティランド
悪くはないけどね。
He pasado por tiempos mejores.
エ パサド ポル ティエンポス メホレス
まあまあだね。
Estoy atravensando un bache.
エストイ アトラベサンド ウン バチェ
最近上手くいってないんだ。
Estoy resfriado/a.
エストイ レスフリアド/ダ
風邪をひいてる。
※話者が男性ならresfriado、女性ならresfriada
このように答えた後に、最近の出来事など、近況を語ることで挨拶からコミュニケーションが深まっていきます。
長引く別れの場面
スペイン語で別れはdespedida(デスペディダ)と言います。一番有名なのは、Adiosでしょう。スペインの地方によっては、Adiosは少し冷たい感じがする言葉です。ガイドは、スペイン北部のバルセロナと南部のグラナダで暮らしましたが、グラナダではあまり聞かなかったAdiosをバルセロナで耳にする機会が多く、最初は戸惑いました。
都会のバルセロナでは、人々は忙しく、急いでいることが多いからでしょうか。また、バルセロナが州都であるカタルーニャ州の人は、親しくなるまで他人との間に壁を作りがちだと言われています。逆に、グラナダのあるアンダルシア州の人々はフレンドリーな人柄で知られています。
南部の人たちは特におしゃべり好きなので、despedidaが数十分にわたることも。AdiosやHasta luegoを言ったあとに、また新しい話題を持ち出してなかなか別れがたくなることが多いものです。
Adios.
アディオス
さよなら。
Hasta luego./ Nos vemos luego
アスタ ルエゴ/ ノス べモス ルエゴ
また後で。
※Hatsa luegoは、一般的なdespedidaの言葉で、再会の予定がなくても使う。
Hastamañana./Nos vemso mañana
アスタ マニャナ/ ノス べモス マニャナ
また明日。
Hasta pronto.
アスタ プロント
また今度。
Hasta ahora.
アスタ アオラ
またね。
Que te vaya muy bien,
ケ テ バジャ ビエン
※「あなたにいいことがありますように」の意で、despedidaでよく使う言葉。
Dale recuedos a tu familia.
ダレ レクエルドス ア トゥ ファミリア
ご家族によろしく。
※親しい間柄で、家族を気遣うdespedidaの言葉。
※カタカナの発音表記では、強音の部分を太字にしています。
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