経験や実績をアピールできる能力を高めよう

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国公立大学でも新たに採用の動きがあるAO・推薦入試。入試種別の多様性が加速している。

AO入試と推薦入試は、主に筆記試験の成績によって合否が決まる一般入試とは異なり、受験生の多角的な能力や適性が評価されます。どちらの試験方式も、提出する書類や選考方法は大学によってさまざまですが、高校3年1学期までの「評定平均値」と志望理由書、面接が合格のためのポイントとなる点は、おおむね共通しています。

AO入試の「AO」とは「アドミッション・オフィス(入試専門の部署)」を指しており、専任の担当者によって書類審査から複数回の面接まで、時間をかけて丁寧に合否判定が行われるのが特徴。書類では高校までに行ったスポーツ、芸術分野、ボランティア活動での実績や経験を、なるべく具体的かつ詳細に記載する必要があります。また、面接やプレゼンテーションなどで、自分を積極的にアピールする能力も大切になります。

推薦入試は、高校から推薦を受けた人が出願できる入学試験で、主に書類審査と面接よって合否判定が行われます。高校の代表として受験する試験なので、学校での勉学の姿勢や生活態度などにも心を配った、総合的な受験対策が求められます。

留学体験、就活対策など、合格後の厚いサポートも

近年の社会情勢から、大学への進学を経済的な負担と感じる学生が増えており、AO入試、推薦入試で合格した学生を経済的にサポートする動きが多くの大学に広がっています。ここ最近の傾向として特徴的なのが、入学試験と組み合わせた支援制度。入試の成績優秀者を対象にして「返済不要の奨学金の支給」「学費の全額免除」などの形で、経済的に有利な条件を提示するケースが増えています。

たとえば、AO入試では成績上位者に対して奨学金を支給する「スカラシップ入試」(チャレンジ入試などともいわれる)という制度があります。さらに、受験に合格した場合に学費軽減を保証する奨学金の「入学前予約」の制度も多くの大学に広がっています。

これらはいずれも、入学した時点で奨学金の受給が決定していることがポイント。特に大学進学への強い意志をもちながら、家庭の経済的な事情を理由に大学受験をためらっている人には魅力的な制度といえるでしょう。

AO入試や推薦入試による新入生には、基礎的な学力をフォローアップするための「入学前教育」を実施する大学が多くなっています。なかには独自の海外留学やインターンシップ制度を設けるなど、海外体験や就活対策のために有利な特典がある大学もあります。

国公立大学でも広がる採用。学力重視の傾向も

AO入試・推薦入試といえば、従来は私立大学を中心に展開してきた試験方式ですが、近年は国公立大学でも新たな採用の動きが出てきており、入試種別の多様性が加速しています。これは高大接続改革の流れを受けた入試改革の一環で、国公立大においても筆記試験に重点を置いた評価方法から、多角的な学力評価へと転換する動きの一つとして注目されます。

その一方、文部科学省が求めている学力重視の方針を受け、AO入試・推薦入試における学力担保の傾向は、より強まっています。なかにはAO入試や推薦入試においても、大学入試センター試験を課す大学も現れています。提出書類や面接の対策だけでなく、あくまで学力が基本であり、高校の勉強がおろそかにならないよう、お子さんにアドバイスしてあげましょう。

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