土佐清水港から直送される鮮魚料理など、魅力満載の黒板メニュー
その日のおすすめは黒板メニューでチェック。この日は「シマガツオのオイル煮」「2種類の豆のサラダ」「ヤリイカの墨煮」など20種以上のメニューがずらり。同じ料理でも、旬や仕入れにより魚の種類が変わる、肉の部位が変わるなど、ちょっとした工夫で常連さんたちを飽きさせない。女性の心をいきなりわしづかみにしそうな「温かいヤギのチーズサラダ仕立て800円」。とろりと温かいチーズと冷たいサラダ、酸をきかせたドレッシングと甘いバルサミコソース、クルミの食感も○。いくつものギャップが重なり、ワイン好きでなくとも食べだしたら止まらない。
オーナーが大切にする地元、土佐清水港(高知県)から直送される鮮魚料理も見逃せない。例えば「白身魚の鉄板焼きバスク風980円」。パリパリの皮に反比例する、柔らかな身は驚くほどふわっふわ。添えられたアリオリ(オリーブオイルとニンニクの香りを効かせたスペイン風マヨネーズ)とも抜群の相性だ。
肉料理のプレートも本格的だ。旨みと甘みをしっかり感じられるお肉の美味しさはもちろん、それ以上に印象に残る鮮やかなソース「モホベルデ」。ベースとなるパクチーは鮮やかな色ほど主張しすぎず、アフターにふわっと心地よく香る。ヘーゼルナッツのコクと青唐辛子の爽やかな辛味で、肉料理に更なる華やかさを添えている。
筆者がバルマコで最初にオーダーするのは「真イワシのビナグレッタ」ではなく、実を言うと「自家製フラン380円」。なめらかプリンの人気が高まる中、バルマコのフランはしっかりとした食感の素朴なタイプ。「ウチのはカラメルがかなり苦めだから、自家製アイスクリームをのせるのが人気」と、こっそり教えていただいた常連さんの食べ方に、ひと口で大きく頷ける説得力。スタンダードにちょっとのエッセンスで個性を作る、マコさんらしい一皿で〆る。
SHOP DATA
バルマコ(Bar Maquó)住所:東京都新宿区細工町3-16 北町ビル1F
TEL:03-3266-5741
営業時間:18:00~24:00
定休日:月曜、月1回日曜、年末年始他
地図:Yahoo!地図情報
最寄駅:都営大江戸線「牛込神楽坂」駅A1出口より徒歩2分、東京メトロ東西線「神楽坂」駅2番出口より徒歩8分
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