ランドローバー/ランドローバー

ディスカバリー・スポーツは走りも実用性も秀逸!(3ページ目)

ランドローバーのディスカバリー・スポーツは、オプションで3列目シートを設定するなど、大ヒットのレンジローバー・イヴォークよりもパッケージングや居住性、積載性で優れるのが魅力。新しい価値を提供する意欲作だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


パワーは十分、走りはスポーティかつ上質

ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ

エンジンは2.0Lターボで、9ATとの組み合わせでスムーズな加速、減速フィールが味わえる。カタログ燃費は10.3km/L


エンジンはフリーランダー2と同じ「204PT」型で、2.0Lの直列4気筒ターボは、240ps/5500rpm、340Nm/1750rpmというアウトプットも同じだが、フリーランダー2のアイシンAW製の6ATからZF製の9ATに多段化されている。

多段化されたトランスミッションのおかげもあり、パワートレーンのフィーリングは極上とまでは言わなくてもスムーズで十分なトルク、そして高速域のパンチ力もあり、スポーティな走りが可能だ。

背が高い割にはコーナーで大きく傾くような姿勢を崩すこともなく、ワインディングでも気持よく走らせることができる。乗り心地もランドローバーらしい上質感があるものの、全高があるせいか少しボディが揺すらせるシーンもあり、こちらはオプションの「アクティブ・ダイナミクス(マグネライド可変ダンパー)」を選べば乗り心地はより上質になるのではないだろうか。

電動パワーステアリングやトルクベクタリングの採用などもニュースだが、両者ともに公道の法定速度内であれば癖を感じさせない自然なフィーリングであるのも好感が持てた。

激戦のミドルサイズSUVでも光る良作

ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ

洗練されたインパネデザインだが、操作のしやすさは健在だ。ダイヤル式のシフトセレクターや「テレイン・レスポンス」を装備


今回、撮影日前日に季節外れの大雪が振ったものの、フルタイム4WD性能を試すほどの悪路走行をする機会はなく(タイヤも含めてだが)、ランドローバーの魅力はほんの味見をした程度。

それでも7人乗りを実現したパッケージングの良さ、その恩恵である居住性、積載性の高さ、そして快適性とスポーティさのバランスがとれた走りのいずれも期待を裏切らない仕上がりで、このクラスのSUVを狙っている人にとっては嬉しい悩みが増えたといえそうだ。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます