供花(きょうか)は葬儀社へ依頼
供花を贈るときは、まず遺族へ相談し贈り方を確認。宗旨・宗派によって規制がある場合もありますし、地域によっても考え方が異なるからです
しかし、最近の供花は必ずしも菊の花ばかりとは限りません。祭壇デザインが多様化し、従来の白木祭壇は減少傾向。色とりどりの生花をメインにした祭壇や、キャンドルやオブジェをメインにしたデザイン祭壇もありますから、祭壇のデザインに合った供花が増えています。その場合、芳名札もはずされ、入り口付近に芳名版としてまとめられいてることが多いようです。
供花を贈るときは、「お花を贈りたい」旨を遺族に伝え、贈り方を聞いたうえで指定された葬儀社などで手配すると良いでしょう。祭壇に統一感が出て見た目がよくなるばかりでなく、地域や宗派によって違いがありますので、独自に手配してしまうとせっかく供花を贈っても祭壇に飾られないケースが出てくるからです。葬儀社保有の自社斎場の場合は、「他社生花店からの供花持込はお断り」としている場合もあるので要注意。
もし、どうしても好きな花をアレンジして贈りたいという希望があれば、祭壇にお供えするものではなく、枕飾り(※)や後飾り(※)にお供えする花として自宅に贈るとよいのではないでしょうか。
地域によっては花環や樒(しきみ・しきび)を贈ることが一般的な場合もあります。習慣の違いがありますので、葬儀社へ確認のうえ手配をします。
※枕飾り……通夜・葬儀を迎えるまでに使用する仮祭壇こと。枕飾りで飾られる花のことを枕花(まくらばな)といいます。
※後飾り……四十九日法要まで使用する仮祭壇のこと。遺骨や仏具、花をお供えします。
供花を贈るタイミングと予算の目安
供花を贈るときは、通夜の当日遅くとも開式2時間くらい前までに届くように手配します。香典、供花、供物については、いずれかひとつを贈ればよいといわれていますが、故人や遺族との間柄によっては、香典とは別に準備をすることもあります。贈り主の表記については、個人名でも「○○一同」でもOK。会社で贈る場合は、社名と代表社名を併記します。予算は1基につき1万5000円~2万円が適当。1対で贈るケースもあります。