賃貸に関して言えば5件に1件が空き家の時代
空き家問題とはいわゆる家あまりの状態。賃貸は更に状況が厳しい。
しかも賃貸住宅の場合、状況はもっと厳しくなり、5軒に1軒が空き家と言われています。
これは、何もかもすべてをおしなべての平均であり、中には大人気でいつも空き待ちの賃貸物件もあれば、ずっと空き家状態の家もあります。賃貸業界でも格差が生まれているのです。
アイデアを駆使して魅力ある物件にする努力
家庭菜園付き物件など、趣味性の高いコンセプト型賃貸が話題に。
今後、このような形で、親の家を持て余した人がどんどん賃貸にすれば、競争は更に激しくなることでしょう。気軽に誰かに貸せばいいというような選択の仕方をすると、今後は苦労をするかもしれません。
リフォームで別のカタチに活用、育った家が今後も残っていく
自分たちが育った家が形を変えて繋がっていく喜び。
新しく店を借りたり買うには大きな費用が掛かりますが、実家をリフォームして活用すれば安くできます。
費用の面だけでなく、自分たちが育った家が、また形を変えて残っていくというのは、うれしいことでしょう。話しをしてくれている方が笑顔で話してくださったのが印象的でした。
ただしやはり空き家にしておくとご近所の方が不安がっているのがわかるそうで、維持管理はまめに行っているとのことでした。
今後は住宅の資産価値の計算方法が変わる
親の家をどうするか?多くの人が抱えている問題です。再活用や賃貸としての活用度が低いのであれば、早めに売却するほうが後々の手間は減らせます。もう我が家は古いから値段が付かないと思われていた家も、今後はまた様相が変わってきます。2015年夏に「既存住宅価格査定マニュアル」の改定が予定されていて、きちんと維持管理してきた建物は価値があると認め、古くても値段がつくという方向に進もうとしているからです。
実際、国土交通省がリリースした資料のモデルケースでは、築30年の家の場合、今までは建物0円+土地1,500万円だった物件が、新たな建物評価手法に基づき算出される参考価格だと建物900万円+土地1,500万円になる効果が期待できるとしています。
もちろんこれはあくまでモデルケースではありますが、このような改定が予定されていることは知っておいて損は無いでしょう。
空き家にし続けないよう事前にある程度の計画は立てて
親の家の悩みには、すぐにどうこうしにくいメンタル面での問題もあります。しかし現在の住宅事情や動向を見ていると、事前にある程度の計画は立てておいたほうがよさそうです。賃貸に出すか売るか、もしくは再活用していくか。他にも新たな活用方法があるかもしれません。どちらにしても空き家にし続けることだけは避けるよう考えておきたいものです。Copyright(c)2015 一級建築士事務所 Office Yuu,All rights reserved.