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スズキ ブルバードM109R通勤試乗インプレッション

スズキのフラッグシップモデルと呼べるアメリカンバイク・ブルバードM109Rを一週間都内で試乗して、インプレッションをお届けします。海外向けモデルであるため、とにかく「巨大」な印象が強い一台ですが、はたして街中で快適に走行することは可能なのでしょうか?

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

大きさに圧倒されるメガクルーザー ブルバードM109R

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海外向け専用モデルゆえに日本のスズキのウェブサイトには掲載されていませんが、間違いなくスズキのフラッグシップモデルと呼べるアメリカンバイク。それがブルバードM109Rです。

欧州やアメリカ向けに作られているブルバードM109Rは日本人が乗ることを想定して作られていないので、とにかく巨大の一言。いつも通りスズキの広報車を配車してくださる拠点に伺って広報車を受け取る際も、「かなり大きくて重いので気をつけてください。」とお声掛けを頂きました。

それもそのはず、ブルバードM109Rをお借りする前に乗っていた広報車は250cc単気筒モデルのグラストラッカー。250ccクラスでも抜群の軽量コンパクトボディが売りの車輌だけに装備重量は136kg。それに対してブルバードM109Rは347kg。グラストラッカー2.5台分の重量は巨大の一言です。

ぱっと見た感じでは街中を快適に走行するのはちょっと難しそうなブルバードM109Rですが、今回もきっちり一週間都内の通勤で使用してインプレッションをお届けします。

ブルバードM109Rは巨大な体に見合ったV型1783ccエンジンを搭載

ブルバードM109R フロントビュー

ブルバードM109R フロントビュー


ブルバードM109Rは1783cc水冷V型2気筒エンジンを搭載しています。エンジンの技術にはスズキのスーパースポーツモデルGSX-Rシリーズのノウハウが組み込まれており、街中や高速道路を走るクルーザーとしては完全なオーバースペックエンジンを振動を低減する為、直接フレームに搭載するのではなくゴムを挟んで搭載するラバーマウントを採用しています。

125.1ps/6200rpmのパワーを路面に伝えるタイヤはフロント130mmリアは240mmの公道を走るバイクとしては規格外の超極太タイヤを装備しています。

圧倒的な車重を制動する為のブレーキはGSX-R1000などのスーパースポーツモデルにも装備されているラジアルマウントの4ポッドキャリパーが装備されていますが、GSX-R1000はF1などのモータースポーツにおいても高いシェアを誇るブレンボ製を採用しておりブルバードM109Rには2004年に日立に買収されたトキコ製を採用しています。

他にもGSX-R1000と共通の装備としてガソリン供給の方式であるフューエルインジェクションシステムにSDTV(スズキデュアルスロットルバルブ)を採用しており、スロットルレスポンスの向上や排気ガスの有害物質の低減しています。

スズキはブルバードM109Rをメガクルーザーと位置づけながらもスーパースポーツの技術を採用した走りを意識した一台に仕上げてきました。
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