ハイブリッドの燃費はクラストップレベル
フィットをベースに、5ナンバーワゴン化されたホンダ・シャトル。ボディサイズは全長4400×全幅1695×1545mm(2WD)で、燃費はハイブリッドの最高値が34.0km/L、ガソリンは21.8km/L
ホンダ・シャトルと名前を変えた新型コンパクトワゴンが登場した。かつてはシビック・シャトル、最近ではフィット・シャトルの名で販売されていたが、フィットをベースとしながらも「開発段階の初期から今度の車名は、シャトルにしよう」と方向性が定まっていたそうだ。
プラットフォームを共有するフィットとの共通点は目に見える外観ではフロントバンパー、前後ドアなどで、ワゴン化されたリアオーバーハングはもちろん、インパネも共通パーツをのぞいて新規に開発されている。
パワートレーンは、JC08モード燃費で34.0km/Lとクラストップを誇る1.5Lアトキンソンサイクル+モーターのハイブリッドと、1.5L直噴エンジンを用意。前者に7速DCT、後者にはCVTを組み合わせている。
また、ハイブリッドの5ナンバーワゴンで初となる4WDを設定しているのも雪国の人には大きな訴求ポイントになりそうだ。
ホンダ新型シャトルは荷室の広さも自慢
後席の背もたれを倒せばフラットになるだけでなく、床面が低いので大きな荷物でも楽に乗せ降ろしできそう。後席の後ろには床やシートなどに置きたくない大切な荷物用のマルチユースバケットを装備。使わない時は格納できる
ステーションワゴンを選ぶ際に重要な荷室の広さに関しては、クラス最大の570Lを誇り、2名乗車時には最大184cm、荷室容量は1141Lと広大なだけでなく、開口部下側が地面から近い、低い位置に設定されているため、大きな荷物でも乗せ降ろししやそう。
2人までならキャンプや釣りなどの趣味はもちろん、小さな子どもが2人いるファミリーでベビーカーを2台積み、さらに荷物を積みたいのニーズにも余裕で応えてくれる。
それでいて立体駐車場に入る全高はもちろん、狭い道でも苦にしない取り回しの良さなど、都市部のユーザーでも使いやすいのが大きな魅力。
そこに先述した燃費の良さが加わったわけだから、カローラ・フィールダーとガチンコとなる国産5ナンバーワゴンの市場維持、いや拡大も期待される新型モデルといえそうだ。