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継承したくない!親の「ゆがんだ」金銭感覚

人はだれもゆがんだ観念を持って育ちます。しかし、社会に出れば、家庭外の他人の観念を学ぶことで補正はできます。しかし、お金に関して心を開くことは少ないため、自分の「金銭感覚のゆがみ」に気がつかない人は多いのです。金銭感覚において、親からそろそろ卒業する時期ではないですか?

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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金銭感覚は意外と内弁慶

お金とは何か。これを深く考える人は少ないです。ましてや、他人と議論することなどまったくないでしょう。結果として、どんな金銭感覚をあなたが抱いているかというと、親の金銭感覚をそっくりそのまま引き継いています。
 
  • いや、自分は親とは違う。
  • 自分は、自立している。
  • 自分なりの考えを持って、生きている。

そう言いたいお気持ちは分かるのですが、ほとんどの人は、親から植え付けられた金銭感覚を後生大事にしていて、人生を終えるまでその独自さに気がつきません。

それがウソだと思われるなら、お金の意味、目的、使い道を、周りの他人と腹を割って話してみてください。いかにガラパゴス化した金銭感覚を持っているか、きっと分かるはずです。
 

親の観念を無意識に引き継いでいる

親の金銭感覚は、その人が生きてきた時代に、大きく左右されます。たとえば、戦後の貧しい時代を生き抜いてきた親であれば、食っていくために生きている。家族を養うために必死に働いてお金を稼ぐ。だからお金は、生存を保つための購買力であると考えます。

そういう親の元で育てられれば、お金は競争に勝って得られる果実という解釈を子どもに与えます。これは、心理学でいう親子間のプリンティングです。親の考えを刷り込まれるということですね。

あるいは、親がバブル期に多感な青春時代を過ごした方であれば、お金がないと幸せになれない。お金があれば何でも希望がかなう。贅沢をすることが人生の価値であると考えることでしょう。ここから、消費者としての拝金主義や物質主義に陥る子どももいるのです。

人生の最高のご褒美がお金なのだから、お金のためにたくさんのことを犠牲にしてしまいます。自分の健康、家族との温かい時間、見返りのない利他的な行動などなど。

自分の金銭感覚は、自分が考え出したものではなくて、無意識世界に植え込まれたものだとしたら……それを見直し、自分の理想にふさわしい金銭感覚を持ちたいと思いませんか?
 

自分らしい金銭感覚を持つ

自分は、100億円にものぼる莫大な借金体験のおかげで、そこをブレイクできました。いま現在、自分が持っている金銭感覚は次のようなものです。
 
  • お金はエネルギーを込めるメディアである。
  • 人を喜ばすと、お金は入って来る。
  • 人の役に立つと、お金は入って来る。
  • エネルギーが高い人は、お金を惹きつける。
  • お金を上手に使うと、入って来る。

そうして、次のような過去の金銭感覚は、ゆがんだものであると知りました。
 
  • お金を増やすには貯め込むことがイチバン。
  • 支出を削らないと、お金は貯まらない。
  • お金を増やすには、多少ズルいことも許容される。

さて、皆さんの金銭感覚はどうでしょう?そのルーツはどこから来ていますか?ゆがんだ金銭感覚を持っていれば、お金もゆがんだ経路を歩みます。お金が回らなくなる。儲けようとして損ばかりしてしまう。お金を目前にすると自分をコントロールできない。そんなことでお困りではありませんか?金銭感覚を修正することができるとしたら、あなたの人生もきっと変わるはずです。

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