肥満・メタボリックシンドローム

「ご飯おかわり」はメタボ体型の元!30代の食事のコツ(2ページ目)

【管理栄養士が解説】まだまだ気持ちは若いまま、食欲旺盛な30代。しかし「中年太り」「ビール腹」と言われるような「ぽっこりお腹」になり始めるのもこの年代。ご飯のおかわりを20代と同じペースで続けているうちにメタボ体型に突入しないよう、上手なダイエット法、減量のコツ、正しい食事のポイントを解説します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

理想の体重を目指すポイントは、食事の「質」と「量」

「栄養のバランスがとれた食事を」、よく聞かれる言い回しですが、私はバランスのよい食事とは「質」と「量」の問題だとお伝えします。

まずは「質」の問題です。栄養と一口に言っても、炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質(脂肪)、ビタミン類、ミネラル類などさまざまなものがあります。これらすべてを摂る必要があります。

次に「量」の問題です。上記に紹介した栄養が身体を動かしたり、身体を作ったりするのに過不足なく体内に供給されることが必要です。

とはいえ、多忙を極める現代人に「毎日、カロリー計算をして下さい」などと無謀なことは言えません。そこで、気をつけたいことは2つ。

  1. 主食、主菜、副菜がそろっているか(質の確認)
  2. 主食は自分のこぶし1個分程度、主菜は自分の手のひら(指以外の部分)と同じ大きさであること(量の確認)

主食・主菜・副菜がそろうということは、

  • 主食(ご飯、麺、パンなど)=炭水化物(糖質)
  • 主菜(肉、魚、卵、豆腐、納豆など)=たんぱく質
  • 副菜(野菜、海藻、きのこなど)=ビタミン、ミネラル

のすべてが揃います。理想は「学校で食べた給食」です。ただし、いきなり3食とも3皿をそろえるのは大変だと思います。最初はサンドイッチのようなものでもかまいません。サンドイッチならパン(主食)、ハム(主菜)、レタス・きゅうり(副菜)の3つが揃っています。こんな風にまずは「意識する」ところからはじめてください

これができるようになったら、(2)の要領で自分の手を使って量を加減していきます。主食と主菜の量は制限されてしまうので、これで空腹を満たせない場合は副菜で補います。

意識すれば、このくらいは時間をかけることなく行うことができると思います。歳を重ねて、無理が効かなくなってからではなく、今から少しずつ自分の体と向き合っていきましょう。
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