難関校でも多角的評価を導入。入試改革の動きが加速
センター試験廃止に伴う新しい大学入学者選抜制度は、現在の中学1年生からが対象になりますが、すでに各大学の個別試験レベルでは、新制度に照準を合わせた入試改革を始めています。筆記を中心とした学力試験に重点を置いてきた難関大学にも、多角的な学力評価を進める動きが広がっています。たとえば、東京大学では2016年度からセンター試験、調査書などの書類、面接によって合否判定を行う推薦入試の導入が決まっています。また、ある有名私立大学では、2015年度から総合的な外国語能力を証明するため、「外部試験のスコアが基準点を満たしていること」を出願条件とする入試を新たに導入しています。
最近の潮流である入試の複線化、複数回受験といった路線も、より推進される方向性にあるので、受験生の選択肢は広がっていくと思われます。新テスト導入後には、大学の個別入試(二次試験)も大きく変化します。従来の筆記テストに代わり、小論文、面接、討論、プレゼンテーションといった(現在のAO入試に近い)スタイルが広がり、大学のアドミッションポリシー(学生受け入れ方針)をより明確に打ち出した、個性ある入試が増えることが予測されます。
「覚える」から「使う」へ。学び方を見直して対策を
文科省がセンター入試以来の大きな改革を進める背景には、急激に変化する社会に適応できる人材の育成が課題となっていること。大学教育の場において、社会人として役立つ実践能力を養成するニーズが高まっていることなどが挙げられます。このように入試制度が大きく変化するなか、これまで当たり前だった受験勉強の方法は、見直しを迫られます。今からでも、学校で教えてもらった知識・技能の習得(覚える)だけで満足せず、世の中の課題とどのようにつながっているのかを理解し、課題の解決方法を考えてみる(使う、活用する)、という積極的な学び方を身につけておいて損はないでしょう。
新制度スタートに向けて、大学入試はこれから刻々と変化していきます。最新の入試情報をしっかりキャッチして、お子さんの大学受験に備えてください。
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