リゾートのような「居たい個室」
1. バスルームに続く収納付きの北側の個室。 |
2. わずか3.4帖の広さだが開放感がある。 |
3. 階段室の天窓から光が降り注ぐ。背面にポリカーボネートの波板を張った造り付けのクローゼットが寝室の間仕切りになっている。 |
4. 窓の下の棚の4つの引出しはKさんの自作。 |
3階には南北に一つずつ個室が配されています。クローゼット付きの南側は約4帖の寝室、バスルームの奥の北側は、将来子供室になる予定の多目的室です。
最も採光・通風の条件の良い3階のメリットを生かしつつ、過度に閉じないつくりにして、水周りと隣接させることで小さいながらも開放的でリゾート的な雰囲気を感じさせます。2階のリビングにも匹敵する「居たいスペース」になっています。
K夫婦がここに移り住んでまだ3ヶ月ですが、これまでに階段にストレスを感じたことが無い、とおっしゃいます。それは何よりも、ありきたりの閉鎖的な木造3階建てに意義を唱え、開放的な空間を実現させた設計と、全ての部屋が快適な「生きたスペース」となっている、お二人の上手な住みこなしの成果と言えるでしょう。
◆建築データと建築家プロフィール