平日限定の日替わりメニューはライス付き

桜海老のかき揚げそば

桜海老のかき揚げそば

暖簾(のれん)の奥の重厚な木の扉から入店すると、右手に1階のテーブル席、左手には2階へと続く階段が現れます。席数は2階が1階の倍くらいありますね。同店には1階は喫煙可能、2階は禁煙という分煙体制です。わたし自身何度か伺っていますが、ランチタイムにゆっくりタバコを吸っている人に遭遇はしていませんが、煙が嫌だという方は迷わず2階がオススメです。

しかし落ち着いた照明でモダンな店内。静かにジャズが流れています。気温が高かったこの日は、お得な日替わりメニューの冷たい「桜海老のかき揚げそば」(970円)をオーダーします。この日替わりメニューは、平日5日間曜日ごとに提供メニューが決まっていて、日替わり且つ月替わりです。

少し説明を加えますと、月曜日=「すきやきうどん」(920円)、火曜日=「カレーせいろそば」(870円)、水曜日=「桜海老のかき揚げそば」(970円)、木曜日=「山菜おろしそば」(850円)、金曜日=「ねぎとろ丼 ミニセイロ又はミニかけ」(990円)。これが4月のメニューです。さらに、金曜日がご飯モノなので付きませんが、月~木には上記メニューにライスが付きます。良心的な価格ですね。

生しらす丼 ミニセイロ又はミニかけ

生しらす丼 ミニセイロ又はミニかけ

運ばれてきた桜海老のかき揚げせいろ……なかなかの迫力です。そばの下には冷たい汁があり、少しずつかき揚げを砕きつつそばをいただきます。同店のニ八そばは細いながら角があり、かなりコシの強さを感じます。合間にライスを漬物とともに。

老舗そば店の中には、量が少なくお腹いっぱいになりにくい店もありますが、同店は男性でも胃袋を満たせてくれます。ちなみに前月も日替わりメニューをいただいています。「生しらす丼 ミニセイロ又はミニかけ」(990円)だったのですが、しっかり“季節”を感じられるメニューが嬉しいですね。

ランチ限定のセットメニューは4種の丼とそば、サラダも

刻み鴨せいろ

刻み鴨せいろ

別の日に今度は友人と二人で伺います。同店へ向かう途中、「鴨の脂を含んだ汁でズルズルっといきたいね」などと会話をしていたこともあり、メニュー表から“鴨”の文字を探します。友人は「刻み鴨せいろ」(1100円)、わたしも同じメニューにしようかと悩みましたが、4種類あるランチセットから「鴨の柳川丼ミニせいろ(又はかけ)」(990円)をオーダーします。

わたしも以前食べたことがある刻み鴨せいろは、文字通り鴨肉が小さくカットされ温かいつけ汁の中に入っています。そば店の定番である鴨せいろですが、このスタイルはあまりお目にかかりませんね。食べすすめるそばの量と合わせながらいただける……いいと思います。
鴨の柳川丼ミニせいろ

鴨の柳川丼ミニせいろ

一方の鴨の柳川丼。丼がメインでそばがサブですが、サブのそばも結構量があります。先代から引き継がれるかえしを使用したつけ汁も、辛口でわたし好みです。こちらのランチセットにはサラダと漬物が付いてきます。ちなみにランチセットですが、他の3種類は「柳川丼」の代わりに「玉子丼」「カレー丼」「かつ丼」があります。男性はかつ丼とそばの組み合わせを選ぶ人が多いですね。

2人で黙々と食べすすめていると、隣のテーブルの2人組の客と店員の話が聞こえきます。「久しぶりに来たのですが、こちらの店は何年になりますか?」「……125年になります」「え?……そんなに?わたしは20年くらい前かなぁ。この店ができた時くらいに来たよ」……など創業年についての会話です。確かに100年超えには見えない外観に内装。客はおそらくリニューアル時の思い出をベースに話しているのでしょう(最初は店員の話を信じていない様子でした)。

現在、車が激しく行き交う幹線道路から奥まった地にひっそりとたたずむ店へと変身。かたくなに伝統を守る老舗店がありますが、同店には伝統を守りつつ変化や進化についても貪欲にチャレンジする姿勢がうかがえますね。

同店壁面のメニュー看板

同店壁面のメニュー看板

夜は80種を超える一品料理があり、接待やデートにも相応しい顔を持ち合わせる同店。新宿駅や四ツ谷駅で、「いい店知っているんだ」とサっとタクシーに乗って駆けつける……そんな使い方もハマる隠れ家のようなそば店で、ランチはいかがでしょうか?

■味遊心 中屋
・住所:東京都新宿区四谷4-13
・TEL:03-3351-3733
・営業時間:11:00~14:30、17:00~23:00
・定休日:日曜・祝日
・地図:Yahoo! 地図情報
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。