テクノポップ/テクノポップ関連情報

80年代LGBTアンセム~A Little Respect(2ページ目)

前回の「Russian Kiss」に続き、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)ソング特集。80年代のLGBTアンセム・ソングを特集しました。Erasure、Bronski Beat、そしてFrankie Goes to Hollywood。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Bronski Beat「Smalltown Boy」

ファルセット・ボイスが印象的なジミー・ソマーヴィル (Jimmy Somerville)は、英国のスコットランド、グラスゴー出身。Bronski BeatからThe Communardsを経て、ソロとして現在も活動しています。Bronski Beatの代表曲、そしてLGBTの啓発という意味で先駆け的存在と考えられるのが、「Smalltown Boy」。

Smalltown Boy (amazon.co.jp)
smalltownboy

Smalltown Boy


Smalltown Boy (YouTube)

Broski Beatはジミーを含め、メンバー全員がゲイである事を公言しています。「小さな町の少年」、一見、優しい人々が住む、のどかで平和な風景を想像してしまいます。しかし、ジミー少年にとっては住みにくい保守的な町だったのでしょう。ショートフィルム風PVは、この小さな町で周りからも家族からもゲイであるが故に受け入れられないジミー少年を描いています。これは、ジミーの自らの体験に基づき、実際に彼は家を出て、ロンドンに住み移りましたです。やはり、実体験に基づく歌には力があります。

ちなみにこの曲は、2006年にスウェーデンのハウス系のSwedish House Mafiaの派生ユニット、Supermodeによって「Tell Me Why」という曲でサンプリングされています。また、Broski Beatが「Smalltown Boy」の後にリリースした「Why?」の歌詞を引用しています。

Tell My Why (amazon.co.jp)
tellmewhy

Tell My Why


Tell Me Why (YouTube)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます