5月6日(水)湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸
■Shonan BMWスタジアム平塚(JR平塚駅よりシャトルバスが便利)にて17時キックオフ今シーズンからJ1へ昇格したベルマーレは、独自のサッカースタイルで強豪クラブへ挑んでいる。10人のフィールドプレーヤーが90分間に渡って足を止めない“ノンストップ・フットボール”だ。
1点リードをしても、守りに入らない。リードを2点差に拡げて終盤を迎えても、攻撃の手を緩めない。サッカーに興味のない子どもでも、ピッチから眼が離せないサッカーを展開する。来夏のリオ五輪出場を目ざすU-22(22歳以下)日本代表のディフェンダー遠藤航(22歳)、キャプテンのミッドフィールダー永木亮太(26歳)らが、躍動感に溢れるチームを牽引する。
ベルマーレのホームゲームでは、フードパークが人気だ。釜揚げしらすなどの地元の名産品がズラリと並び、試合開始前から観戦者の食欲を満たしてくれる。子どもから大人まで、誰もが満足できる空間が作り出されており、フードパーク目当てに来場する人もいるほどだ。
スタジアムは平塚公園内にあり、ビニールシートを広げてブランチを楽しむ家族連れも。Jリーグの観戦を含めて、一日中でも楽しめる。
5月10日(日)横浜F・マリノス対アルビレックス新潟
■日産スタジアム(JR新横浜駅が最寄り)にて17時キックオフ7節終了時で勝点11の8位につけるF・マリノスは、チームの状態が上向きだ。元日本代表の中澤佑二(37歳)と栗原勇蔵(31歳)を中心とした守備は、F・マリノスの大きな強みとなっている。さらに加えて今シーズンは、攻撃陣に即戦力を補強した。
ブラジル人フォワードのアデミウソン(21歳)である。サッカー王国ブラジルで17歳以下や20歳以下の代表に選出され、ヨーロッパのビッグクラブも注目するタレントだ。7節のベルマーレ戦でリーグ戦初ゴールをマークし、「やっと重いものが取れた。これからはすべてが良い方向へ変わっていくと思う」と表情を緩めた。
3対0で勝利したベルマーレ戦では、チームのシンボルも戦列へ戻ってきた。ケガで欠場を余儀なくされてきた中村俊輔(36歳)が、リーグ戦に初出場したのだ。
日本代表として2度のW杯で背番号10を背負い、イタリアとスコットランドでも活躍したレフティーは、ボールを止める、蹴るというサッカーの基本技術を最高レベルまで高めている。国内外で数々の名シーンを生み出してきた左足のフリーキックは、いまなおワールドクラスと言っていい。中村のフリーキックを見るだけでも、F・マリノスのゲームに足を運ぶ価値はある。
対するアルビレックスでは、左サイドバックのコルテース(28歳)、ミッドフィールダーのレオ・シルバ(29歳)、フォワードのラファエル・シルバ(23歳)のブラジル人トリオに注目だ。とくにレオ・シルバは「Jリーグ屈指の外国人」の呼び声も高い。ボールの奪い合いに強く、パスセンスにも優れる。中村俊輔とのマッチアップは必見だ。
日産スタジアムはスタジアムグルメが充実している。ゴールデンウィークは期間限定で人気商品が名前を変えて販売され、対象商品を購入すると数量限定のオリジナルシールがもらえる。
新たな余暇のスタイルを提案するJリーグ
ゴールデンウィーク期間中のJリーグの会場では、各クラブが趣向を凝らして来場を待っている。家族連れでも楽しめるイベントも数多い。「試合は観戦しないけれどスタジアムグルメを楽しみにいく」という新たな余暇の過ごしかたも、じわじわと広がりつつある。大型連休後半の予定が決まっていないかたは、Jリーグのスタジアムを選択肢に加えることをおススメしたい。