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西船橋、4社6路線利用可能で都心直結な街

3社5路線が乗り入れる千葉県内の主要駅、西船橋。すべての路線を合計すると千葉県内では利用客数もトップクラスと足回りの利便性が際立ちますが、駅周辺にはスーパーやファミレスなども揃い、生活にも便利そうです。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

都心はもちろん、
成田、千葉方面へもアクセス良好

西船橋駅

複数路線が交差し、足回りの利便性が高い街、西船橋。にしふなと略して呼ばれることが多い(クリックで拡大)

東京メトロ東西線西船橋(千葉県船橋市)は東京の地下鉄(東京メトロ、都営地下鉄)の最東端に位置する駅。同駅にはJR総武線、同京葉線、同武蔵野線、東葉高速鉄道が乗り入れており、東葉高速線、JR総武線各駅停車(平日朝夕ラッシュ時のみ)とは相互直通運転も行われています。つまり、西船橋は都心と千葉方面の各所を結ぶポイントとなっている駅というわけです。

 

夜行高速バス

意外に便利なのが夜行高速バス。西船橋は京成バスが運行する各地への路線が利用できる(クリックで拡大)

東京メトロ東西線はご存知の通り、日本橋、大手町などに直結する路線で西船橋からは約30分ほど。総武線を利用すれば秋葉原や御茶ノ水などを経て新宿へ、京葉線なら東京に直通ですし、武蔵野線は北総鉄道、つくばエクスプレス、京浜東北線その他の複数路線と交差しており、乗換利用も含めれば、首都圏内のあちこちに容易にアクセスできる立地といえるでしょう。

 
京成線

西船橋駅から千葉街道を超えて京成線西船駅周辺から以遠は一戸建て中心の住宅街に(クリックで拡大)

また、西船橋駅からは少し離れますが、京成線西船駅も徒歩圏にあり、京成船橋や成田空港など千葉方面はもちろん、足立区や葛飾区を経て上野へも。利用できる路線数は4社6路線にも及ぶわけです。ただ、その分、通勤時などには駅ホームが人でいっぱいになり、そこで電車の遅延などが発生すると、出勤時間に間に合わないこともあるとか。また、東西線、総武線ともに朝の通勤時はかなり混みますので、そのあたりは覚悟が必要かもしれません。便利さには不便さも付きまとうわけです。

 


駅ナカ、駅の東西にスーパーその他、
少し行けば大型商業施設も

八百屋

駅ビル1階の八百屋さんは24時間営業。忙しい住民には便利だ(クリックで拡大)

では、生活の利便性はどうでしょう?まず、駅ナカには2015年に10周年を迎えた商業施設Dila西船橋があり、スーパー、コンビニ、書店や各種のファストフード、お弁当やお惣菜店などが入っており、日常に必要なものはある程度揃います。店舗にもよりますが、朝7時から夜23時まで営業しているので、忙しい人にも使い勝手は良いはずです。

 

北口の商店街

北口。ロータリーを囲んで様々な業種の店舗が集まる。路地には飲食店街も(クリックで拡大)

続いて北口側ですが、駅前にはロータリーがあり、それを囲むように店舗、銀行、オフィスが広がっています。北側を総武線と並行して走る千葉街道辺りまでが賑やかなエリアで手頃な価格の飲食店に交じって風俗店なども。ご存知の方も少なくないかもしれませんが、西船橋は人が集まる街だけに、そうした店舗も多いのです。また、駅から少し離れたあたりにはホテルなども集まっています。といっても、ずっとそうしたエリアが続くわけではなく、目安は千葉街道。駅からほんの数分も離れれば住宅中心の街ですから、過剰に心配する必要はありません。

 

競馬場行きのバス

中山競馬場行きのバス。時間によっては行列ができている(クリックで拡大)

また、北口のロータリーからは中山競馬場行きのバスも出ています。

 
南口

駅正面はこんな感じ。とはいえ、スーパー、ドラッグストアなど生活に必要な店はある(クリックで拡大)

反対の南口側は北口とは大きく異なり、ロータリーもなく、駅を出るといきなり道路。正面には大きなスーパーがあり、あとはオフィスビルやマンションなどなど。総武線と並行して走る通り沿いにはマンション、ファミレス、大型衣料品店などが並んでおり、飲食店も。北口側と異なり、猥雑な雰囲気はありません。その分、静かな雰囲気で夜は人通りも少なくなります。

 

イオンモール船橋

南口にはイオンモール船橋行のバスの発着場があった(クリックで拡大)

買い物に関しては週末などに船橋駅近くの大規模店や京葉線南船橋駅近くのららぽーと、総武線の本八幡駅と市川駅間にあるコルトンプラザ、イオンモール船橋といった周囲の大型店に出かけると言う人も多いようです。

 
街並み

街中で目についた不動産会社と予備校、塾。賃貸物件はワンルームからカップル、ファミリー向けと幅広い(クリックで拡大)

さて、街を歩いてみて気づくのは不動産会社が多いこと。都心へのアクセスが良いことから、単身者からカップル、ファミリーまで幅広い層に選ばれており、そのため、不動産会社が必要とされているのでしょう。もうひとつ、多いのは塾や予備校。周辺からでも通いやすいということもあり、様々な学校が集まっていました。

 
続いて東京メトロ東西線、総武線その他が利用できる西船橋駅周辺の住宅事情を見ていきましょう。

新築マンションは供給がほとんどない状態、
賃料は東西線沿線中もっとも手頃


マンション群

南口側、線路と平行して走る通り沿いにはマンションが林立(クリックで拡大)

足回りの便利さからマンション開発が続いてきた西船橋ですが、このところ、さすがに適地がないのでしょう、しばらく新築マンションの供給はありません。そのため、マンションで探すとなると、中古がメイン。このエリアでは100戸台後半から200戸台くらいまでの規模の物件が多く、古いものでは1960年代後半から1970年代の、築年数では40数年から40年前後から。徒歩10分圏でそうした古い物件であれば60~70平米で2000万円が目安になります。

 

もう少し新しく、1990年代後半から2000年代半ば、つまり築10~20年くらいになると3000万円台が目安。2000年代以降の物件には80平米、90平米と広い物件も多くなってきます。

一戸建て

電柱に貼られた一戸建て売り出しのチラシ。駅に近い場所の供給も豊富だ(クリックで拡大)

新築建売一戸建ては土地面積100平米に建つ3LDKで4000~5000万円というのが供給のメイン。徒歩15分以上歩くとお隣の駅が最寄り駅ということもあるので、徒歩15分以内で見ての価格です。

 
賃貸ではワンルームマンションが5万円台後半~、2DKマンションで8万円~、3DKマンションになると9万円ほどで、東京メトロ東西線沿線で見るともっとも安く借りられるエリアと言ってよさそうです。ただ、アパートでも賃料はさして変わらず、数千円程度安くなる程度です。

千葉街道沿い

千葉街道沿いにも様々な店舗が。駅周辺を中心に歩道の整備が遅れている点が気になった(クリックで拡大)

忙しく働く人であれば、足回りの良さは何より優先したいところ。その点では非常に利便性の高い街、西船橋。実質を取る人なら評価できるのではないでしょうか。




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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