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倫太郎・半沢・古美門 堺雅人の意外なルーツに迫る!

今、最も勢いのある俳優といえばこの人でしょう……堺雅人さん! 『半沢直樹』『リーガル・ハイ』と全く違うキャラクターを演じて大ヒットを飛ばした彼が現在出演しているのがドラマ『Dr.倫太郎』。薬やCT画像に頼らず、患者の話を聞くことで答えを導き出す精神科医・日野倫太郎役を好演中です。2016年度の大河ドラマでは主役の真田幸村を演じる堺さん。そんな「カメレオン俳優」のちょっと意外なルーツに迫ります!

上村 由紀子

執筆者:上村 由紀子

演劇ガイド

各局が特に気合いを入れてオンエアする4月スタートのドラマ。特に大きな話題になっているのが木曜9時の『アイムホーム』と水曜10時の『Dr.倫太郎』ではないでしょうか。特に『Dr.倫太郎』は、主演の堺雅人さんがあらゆるオファーの中から選んだ作品という事で、業界的にもその注目度は大!なのです。

近年『半沢直樹』『リーガル・ハイ』と、全くカラーの違うドラマで主演を務め、2016年度のNHK大河ドラマ『真田丸』では主役の真田幸村を演じることが決定している堺さんですが、俳優としてのルーツがちょっと意外な所にあるのをご存知でしょうか?


堺雅人さんの意外なルーツ
それは……前衛的演劇?”早稲田のプリンス”

堺雅人さんは1973年10月生まれの41歳。宮崎市で育ち、受験した国立大学に全て落ちてしまったため、早稲田大学第一文学部に入学。高校時代に演劇部だった事もあり、学生演劇が盛んな早稲田大学の劇研(演劇研究会)を経て学生劇団に所属します。

早稲田

早稲田大学の劇研で堺さんの舞台活動はスタート!


その学生劇団とは『東京オレンジ』。結成当時から実験的な作品を上演してきた『東京オレンジ』の看板俳優として頭角を表した堺さんの当時のニックネームは”早稲田のプリンス”。

早稲田時代の舞台を観た人によると、幕が開き、舞台中央に立つ堺さん……が、一言もセリフを喋らず動きもせず、そのまま3分ほど経ったところで観客の1人に向かって「あなた、このまま終わっちゃうんじゃないかって不安になっていますよね?」といきなり語りだすという斬新モードの作品もあったとか。

『東京オレンジ』と言えば、現在は「インプロ」に特化した劇団としても有名です。「インプロ」とはいわゆる即興演劇の事で、このムーヴメントが日本で盛んになって約20年。シアターゲームと言われる形式や、1つの単語から1時間以上のストーリーを作って行くロングフォーム等、演劇界のみならず超巨大エンタメ企業やシアトル系コーヒーショップの企業研修にも取り入れられている新しい表現方法です。

堺雅人さんは現在でも創立に関わった『東京オレンジ』の名誉団員で、時間がある時には稽古に参加する事もあるそう。台本がほぼ存在しない「インプロ」の世界で、自らの感性を磨いているのかもしれません。

当時『東京オレンジ』で舞台に立っていた堺さんは早稲田大学を中退し、大手事務所に所属するのですが、”早稲田のプリンス”をもってしても、すぐ大きな仕事に結びつかないのがTHE・芸能界。学費を出してくれていた実家にも勘当され、バイト漬けの日々が始まります。

次のページでは数ある”堺雅人伝説”をご紹介!

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