浴衣・着付け/浴衣や半幅帯、小物の選び方、着こなし・コーディネート、豆知識

大人な女性にオススメ!手仕事の上質浴衣(2ページ目)

花火大会、夏祭り、納涼会etc...すっかり夏のイベント着として定着した感のある「浴衣」5月になると百貨店の呉服売り場や呉服店の軒先に色とりどりの浴衣が並びます。若いうちは仕立て上がりで流行の色柄がプリントされたものでも可愛らしいですが、大人の女性には職人技の光る手仕事の上質な反物で自分サイズでのお仕立てがおススメです。

斉藤 房江

執筆者:斉藤 房江

着物・着付けガイド


素材

■コーマ
コーマ地

浴衣生地の代表格 コーマ地

むかしながらの浴衣と言えばこれ!という綿の平織りで所謂、手拭の生地を思い浮かべていただければと思います。丈夫で吸湿性に富み注染との相性もバッチリ。


■綿絽
綿絽

この細かい穴がボーダー状に並んで織り出されています

絽目と呼ばれる細かい穴が横一列に並んだ生地で、通気性が良くテクスチャーの面白さも有り、下に襦袢を着て夏着物として着る方も。


■綿麻
綿麻

麻が混じる事でテクスチャーにも面白味が出ます

涼感に優れた麻を織り込む事で、綿100%よりもシャリ感が有りニュアンスのある生地感で古典柄からモダンな柄まで相性が良く最近人気の生地です。


■紅梅
綿紅梅

絹紅梅はこちらの画像よりも、もっと透け感が有ります

元々は格子状を綿糸で、それ以外を絹糸で織った交配織の生地を絹交配と呼び、それでは色気が無いので美しい「紅梅」を当て字にしたのが絹紅梅です。その後、絹の部分も細い綿糸で作ったのが綿紅梅。元の意味である交配では無く見た目でついた名前です。

細かいワッフル布地状なので肌に密着する部分が少なくサラッと快適。絹紅梅に関しては透け感が強いのと汗が直接絹に付くので初心者さんは下に襦袢を着て夏着物としてお召しになった方が良いでしょう。


浴衣の着用時期

湯上がりやくつろぎ着としては屋内で年中着用できますが「おでかけ着」としては夏の着物と同じく7、8月が着用シーズンですが、様々な地方で「これで浴衣解禁」というお祭りがある様です。

東京で言えば浅草神社の三社祭。広島では圓隆寺のとうかさん。それぞれ5月、6月のお祭りですがこれをもって浴衣解禁になるそう。ただ、この時期は昼間は夏日でも日が暮れると肌寒いのが正直なところ。

この時期に着るなら浴衣地の中ではコーマ地などあまり風を通さないものがおススメ。帯も博多名古屋をお太鼓に結んで足袋を履けば肌寒さを凌げ、大人っぽい装いになります。

お求めになる際は「こんな時期に、こんな場所で着たい」「おばあちゃんになっても着られるもの」など具体的に伝えると店員さんもおススメしやすいので要望をまとめておくと良いですよ。

素材も近年の猛暑に対応する為、様々に工夫が施されたものがお目見えしています。どうぞ今年の夏は大人の上質浴衣をお楽しみください!
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