「浴衣=夏の普段着」として、定着!

浴衣姿も定番化!

浴衣姿も定番化!

ここ数年は浴衣が夏のイベント着として人気で、一昔前は「浴衣で電車に乗るのは気が引けるわ」という方も多かったのですが、今ではワンピース感覚で楽しむ若い方も多く、花火大会、夏祭り、フェスなど浴衣姿をよく目にします。

若いうちは流行の色柄がプリントされた浴衣にサンダルなんていでたちでも可愛いのですが、二十代の後半に差し掛かるとそうはいきません。そろそろ大人の上質浴衣が似合う年頃になってきます。

襦袢を着ないで一枚だけを纏う浴衣だからこそ、サイズ感も需要。自分の寸法に合わせて仕立て上がった浴衣を着ると着姿が格段に美しく、また着崩れもしにくくなりますよ。


職人技が光る上質浴衣

代表的な上質浴衣の技法を3種類上げてみました。この他にも技法はたくさんありますし、其々の工程全て説明すると、本一冊分くらいの情報量となりますので、主な特徴とおススメポイントをご紹介します。

■長板染め
長板染

その技術を応用し、裏表別の柄を染めたものも
 

国の重要無形文化財にも指定されている江戸時代より伝わる技法です。元々は絹を染めるのに用いられ、型紙を使い生地の裏表に寸分違わず同じ柄を染めて行くという熟練の技が冴え渡る逸品です。

細かく繊細な柄を染め上げるのに適し、落ち着きと風格を備えたものが多いのが特徴です。年を重ねていくほどに、その魅力が増してゆく浴衣と言えましょう。下に襦袢を着れば夏着物としても遜色が有りません。


■注染
注染

これぞ浴衣!な色柄からモダンでカラフルなものまで

上記の長板染めを量産するのに明治に入ってから確立された技術ですが、ぼかしや大胆さなど注染ならではの魅力が有り、人気が広まりました。型紙作り、糊置き、染めと全て人の手によって行われ生地の裏表がまったく同じに染め上がるのが特徴です。

「浴衣」と聞いて多くの方が思い浮かべるのが注染の技法で染められたものなのでは・・・様々な色に染め分けてぼかす事も出来、色柄ともにバリエーションが豊富。その中でも白地に紺で柄が染められたものが浴衣らしい風情でその代表格でしょう。


■絞り
有松・鳴海絞り

細やかな柄から大胆でプリミティブなものまで様々な表情の絞り

愛知県の有松・鳴海が産地として有名で、現存するものでも80種類近くの技法が伝わり、花や蝶等の柄を繊細に表したものから、大きな円や大胆な縞柄などの素朴で力強いものまで一口に絞りと言ってもその多彩さが魅力です。

絞りによって出来た凸凹により生地が肌に触れる面積が少なく、汗がベタつかず着心地も爽やかで、また、皺が目立ち難いのでアイロンをかけなくても見栄えが良く、自宅で洗濯出来たりと以外と扱い易い利点も。
雪花絞

優しいぼかしと可憐な柄が人気の雪花絞り

ここ数年は女性らしさを感じさせる板締め絞りの「雪花絞り」が人気です。

次ページでは「素材」について紹介します。