今や国内外に十数ものプロジェクトを抱え、日本を代表する建築家のひとりとなった、次代を担う若き建築家・藤本壮介氏のこれまでの活動を通して、これからの建築の可能性を探る展覧会です。
本展では、過去の主要プロジェクトや現在進行中のプロジェクトを通じて、氏の思考、創作の過程を紹介するとともに、氏が模索する「建築の未来」の可能性が示されます。この機会にぜひご覧ください。
Sou Fujimoto : FUTURES OF THE FUTURE
会期:201年4月17日(金)-6月13日(土)
開館:11:00-18:00 入場無料
休館:月曜・祝日(5月3日を除く日曜日開館)
※2015年度より日曜日も開館します。※祝日が日曜日の場合は休館となります。
会場:TOTO ギャラリー・間 東京都港区南青山1-24-3 TOTO 乃木坂ビル3F
TEL=03-3402-1010 URL=www.toto.co.jp/gallerma/
主催:TOTO ギャラリー・間
企画:TOTO ギャラリー・間運営委員会
1971年北海道生まれ。1994年東京大学工学部建築学科卒業、2000年藤本壮介建築設計事務所設立。
主な作品に「Serpentine Gallery Pavilion 2013」(イギリス・ロンドン 2013年 )、 「House NA」(東京都 2011年)、「武蔵野美術大学 美術館・図書館」(東京都 2010年 )、「House N」(大分県 2008年 )。
JIA日本建築大賞(2008年)、ベトン・ハラ ウォーターフロントセンター国際設計競技(セルビア)1等(2011年)、台湾タワー国際設計競技(台湾)1等(2011年)、王立英国建築家協会(RIBA)インターナショナル・フェローシップ(2012年)、第13回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の展示で金獅子賞(2012)、モンペリエ 国際設計競技最優秀賞(2014)、Wall Street Journal Architecture Innovator 2014(2014年)など受賞多数。
会場を埋め尽くす模型の数々
3階の第1会場と中庭には、これまでに手掛けたプロジェクトや進行中のプロジェクトで制作された100あまりの模型が、スチールの脚の展示板の上に載せられて所狭しと並べられています。全ての模型には短い解説文が付けられ、会場のあちこちに藤本氏による12のコメントが置かれています。入場者は密集する大小の模型の間を自由に巡りながら、コメントのありかを探しながら観賞するという、藤本氏ならではのユニークな構成になっています。
3階のメイン展示室。壁面に張られた鏡面仕上げの金属板は、中庭まで一直線に伸びる。
第1会場の「House NA」(左上)、「Tokyo Apartment」(右上)、「Serpentine Gallery Pavilion 2013」(左下)、「Kunsthalle Bielefeld Annex」(右下)の模型。
中庭に並んだコンセプト模型の数々。あらゆる素材が発想の元となっている。中庭の奥には自然との共生を模索する模型が置かれている。
第2会場の壁面には、南仏モンペリエの集合住宅のプロジェクト「L'Arbre Blanc」や「武蔵野美術大学 美術館・図書館」など、国内外の13のプロジェクトが大型のプリントアウトでパネル展示されている。
第2会場に並ぶ灰皿やゴムバンドといった身近なオブジェ。ここに小さな人体模型を添えることで未知の建築に見えてくる。
20年にわたる設計活動を総覧する待望の作品集
本展の関連書籍として藤本氏の作品集がTOTO出版から発行されました。本作品集では藤本氏による107作品が時系列に並べられ、代表作や現在、国内外で進行中の最新プロジェクトのほか、コンペ応募案や建築を模索してきたコンセプチュアルなモデルなど未発表作も含まれています。
豊富なビジュアルやテキストから、これまでの活動の全容を総覧することができるとともに、藤本氏の20年にわたる建築設計の思考の変遷をたどることができます。
藤本壮介建築作品集
著者:藤本壮介
発行日 :2015年4月16日
体裁:B5 判変型(190×250mm)並製、376頁、和英併記
発行:TOTO 出版 TEL=03-3402-7138 URL=www.toto.co.jp/publishing/