期待3「仲の良いクラスにしてほしい」
どんなクラスが、楽しいクラス?
特に高学年になると、いじめは表面化しにくくなります。そのため、親が知り得た情報を担任や学校と早めに共有することが大切です。「子どものケンカに親が出て行くなんて」と思われる向きもあるでしょう。でも、だからこそ「不隠」の段階で大人たちが情報を共有し、早めに対処することが大事なのではないでしょうか。
昭和の時代の「子どものケンカ」と、今の「子どものケンカ」は、やり方も子どもたちに及ぼす影響も違ってきています。大人が出て行かないと終息しない「ケンカ」もあります。その見極めは、子どもの周りの大人たちが情報を共有しないことには見えてこないのです。
しかし、当事者は子どもたちですので、子どもたちの気持ちを置き去りにしないようにしましょう。お友だちとのトラブルに「まずは自分で対処してみたい」というのは、子どもの成長の証。子ども自身がどうしたいのか、どうしてほしいのかを尊重しつつ、先生への情報開示が必要だと思ったら、その旨を子どもに伝えてから、動いた方がいいでしょう。親が先走らないことはとても大切です。
明らかに「ハズレ」な場合
子どもに体罰をする、暴言を吐く、性的虐待をするなど、明らかに「ハズレ」な場合もあります。その時は、校長先生などの管理職やPTA役員に相談して情報共有するほか、スクールカウンセラーや教育委員会、教育相談など、外部との連携を意識しましょう。また、先生だからと過剰な信頼を寄せるのではなく、「もしも先生からいやなことをされたら、すぐに教えてね」と子どもが親に相談できる環境を作っておきましょう。