インドネシア/インドネシア基本情報

地域ごとの味わいを知ろう! インドネシア地方料理3選(2ページ目)

インドネシアとよく一括りにされてしまいますが、インドネシアは多数の島々、多数の民族からなる多民族・多文化・多宗教国家です。そのため、様々な地方に伝統や風土によって数多くの地方料理が存在します。なかなか旅することは出来なくても、その地域の料理を楽しむことによって人々の暮らしや文化を想像してみるのも面白いのではないでしょうか。今回はジャカルタで食べることができる各地の料理を厳選してご紹介します。

椿 光一

執筆者:椿 光一

ジャカルタガイド

スンダ料理(Masakan Sunda)

sunda

野菜を多用し全体的に薄味のスンダ料理


スンダ料理とは主にジャワ島西部に住み、ジャワ人に次ぐ民族集団であるスンダ族の料理です。インドネシアの料理の中でもあっさりした味付けが多く、味の濃いものに疲れた時は良いかもしれません。また、生野菜も多く健康的ではありますが、必ず野菜にはチリソースの一種であるサンバルソースを付けて食べます。肉・魚・野菜などの材料をバナナの葉で包み蒸し焼きにした「ペペス(Pepes)」と呼ばれる料理が有名です。魚料理も豊富で、さほど辛くは無いため、日本人の口には合いやすいのではないでしょうか。また、伝統的な炊き込みご飯である「ナシリウェット(Nasi Liwet)」はレモングラスなどのハーブとスパイスを混ぜ込んであり、こちらも美味です。ジャカルタ市内ではインドネシア料理全般を扱うお店でも体験できますし、専門料理店もいくつか存在しています。


マナド料理(Masakan Manado)

manado

鰹出汁をベースにした料理が多い、マナド料理


マナド料理とはインドネシア北東部に位置するスラウェシ島にあるマナドの地方料理です。日本の多様で充実した食環境で育ったガイドを「これは旨い!」と叫ばせたのがこの「マナド料理」。それもそのはず、マナド料理発祥の地である北スラウェシマナド地域は鰹漁が盛んで、鰹出汁をベースにした料理が多いのです。実は日本との繋がりは古く、鰹節の製法も日本から伝授されたもので、現在も多くが日本へ輸出されています。味付けは大きく異なるものの、どこか日本人の舌にもヒットする美味しさがあります。また、ダブダブ(Dabu Dabu)と呼ばれるトマトとレモンベースの唐辛子ソース調味料をお肉や魚と混ぜて食べると絶品です。辛いですが、サンバルソースとは異なりさっぱりした中にある辛味です。食べ過ぎには注意してください。

また、犬、蛇、などを用いることもあるので食べる前に必ず確認した方がよいでしょう。ジャカルタ市内ではクニンガンエリアにある「モールアンバサドール(Mall Ambassador)」のフードコートにたくさんのマナド料理屋が入っています。価格は3~4品をご飯に盛り付けて1皿3~50,000インドネシアルピアです。

今回は地方料理の中から特徴的な3地方の料理をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ジャカルタではここでご紹介した以外にもたくさんの地方料理を楽しむことができます。ぜひ色々と挑戦し、みなさんのお口に合う料理を見つけてください。

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