フィルターを付けておくと、傷や故障を防げる
フィルターを一枚、レンズ面に常に取り付けておくだけでレンズを様々なトラブルから守ってくれます。レンズ面の汚れはもちろん、レンズ前面への衝撃のクッション代わりにもなってくれます。
上にある写真は、レンズに取り付けたフィルターですがよく見ると大きくフィルターの枠がへこんでいるのが分かります。これは、カメラボディから外し、バックに入れておいたものがふとしたことから地面に落ちた時にできたへこみです。
幸いにフィルター部分から落ちたため、レンズ本体は無傷でした。メーカーのサービスセンターに出したところレンズの機能も正常に動いているとのこと。
もし、これがフィルターがなければ直接レンズの角から落下してボディに傷がついたのはもちろん、機能にも支障が起きたことでしょう。
このようにフィルターがあったおかげで、レンズを意図しないトラブルから守ることができます。
常時取り付けは、UVフィルターか保護フィルターを
UVフィルターは紫外線を軽減してくれる。常時フィルターとしてもお勧め。
フィルターの効果のひとつは特殊効果を加えるためと説明しました。常時レンズにフィルターを付けていてたら、撮影する画像にすべて特殊効果が入ってしまう、そんな心配が出てきますね。
レンズを保護するために常時取り付けておくためのフィルターというのがあります。保護フィルターと呼ばれ、撮影した画像にはなんの効果も加わらないというものです。
この保護フィルターを使うのもひとつですが、それよりもお勧めするのがUVフィルターです。UVフィルターとは、太陽光から発せられる紫外線を軽減する効果を持つフィルターのこと。紫外線は常にカットして撮影していても支障はない、というよりも紫外線による光の写り込みは避けたいものです。
UVフィルターをレンズに取り付けておけば、レンズ面の保護と紫外線カットの一挙両得ということになります。常時付けておくフィルターとしてお勧めです。
フィルターをレンズ面に取り付けるということは、一枚余分なガラスを介して画像を撮ることになり、レンズ本体の持つ画像を写す性能を損なうという理由からフィルターを使わないというユーザーもいます。その意見ももっともで、高性能のレンズの描写を最大限に活用するには余分なもの省いて撮影するのが適切です。大事な場面だけ保護フィルターも外してレンズ本体だけで撮影するという方法もありです。
日常カメラを持ち歩き、アクティブに使う場合は、レンズ面に保護フィルターを付けておいた方がメリットは大きいと言えます。決して安くはないレンズを保護するためにもフィルターを活用してみてはいかがでしょうか。