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スズキ GSX-R600一週間通勤試乗インプレッション(2ページ目)

スズキのスーパースポーツバイクGSX-Rシリーズの末弟にあたるGSX-R600を一週間通勤で使用して試乗インプレッション。注目の装備であるS-DMS(スズキドライブモードセレクター)についても解説いたします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

S-DMS(スズキドライブモードセレクター)の影響は大きい

GSX-R600サイドビュー

GSX-R600サイドビュー


GSX-R600にはS-DMS(スズキドライブモードセレクター)が装備されており、左のハンドルスイッチ部分にモード切替がついています。兄貴分のGSX-R1000にもS-DMSが搭載されており3つのパワー特性からモードを選択する事が可能ですが、GSX-R600のS-DMSはエンジンの出力特性を2つのパワー特性を選択する事が可能です。

エンジンをかけると標準モードのAモードで、モードを切り替えるとマイルドなBモードに変更する事が可能です。

600ccのスーパースポーツバイクは1000ccに比べて走り出しのトルクが不足して走りにくいという声を聞く事がありますが、全くそんな事はありません。400ccのネイキッドバイクと同じように加速する事が出来ます。

AモードからマイルドなBモードに変更すると、かなりパワーが抑えられた印象を受けます。アクセルを多めに開けてもマイルドに加速する為、Aモードの走行になれると逆に乗りづらく感じるかもしれません。

ですが、雨の日など、路面のグリップ力が落ちている状態だとパワーがある車両は走りにくく、Bモードにした方が走りやすく感じるでしょう。路面の状況などによって出力を変更できるS-DMSは使い勝手の良いツールと言えます。

GSX-Rシリーズはユーザーに優しい

GSX-R600リアビュー

GSX-R600リアビュー

スーパースポーツバイクは憧れから購入するユーザーと、実際にサーキットを走る為に購入するユーザーに分かれると思います。スーパースポーツバイクを手に入れたからと言って必ずしもサーキットを走らなければならないわけではなく、デザインが好きだからという理由も充分購入理由になります。

GSX-R1000とGSX-R600、どちらの車両もサーキットに持っていけばノーマルの状態でも上手なライダーが乗れば好タイムをたたき出す事が出来る限界性能が高いバイクです。しかし街中を走っても足つきの良さや軽量ボディのおかげであまりストレスを感じずに走行する事が出来ます。

サーキットで200km/h以上で走行することもあるGSX-Rシリーズは高速道路で100km/h巡航しても安定感が極めて高く、ポジションになれさえすればツーリングに乗っていくことも可能です。速く走れるからと言って、速く走らなければならないわけではありません。

GSX-R1000は法定速度内でパワーバンドに入れて走ることはできない為、本来のパワーはサーキットでしか体感することは出来ませんが、GSX-R600は高速道路であれば法定速度内において、1速でパワーバンドでの8000rpmぐらいまで回す事が出来ます。スーパースポーツバイクの本当の意味での加速性能を体感したいならGSX-R600がおすすめです。

二台を乗り比べればどちらも非常に乗りやすいため、どちら一台を選べと言われたら非常に難しい選択肢になるかもしれません。ただ、一ついえるのはGSX-R600でも絶対にパワー不足は感じないと言うことと、GSX-R1000でも扱いにくさは感じないと言うことです。

通勤も含めて使いたいと言うのであれば車重が軽いGSX-R600、ツーリングがメインと言うのであれパワーがあり若干重いGSX-R1000がいいのではないでしょうか?こうなってくるとGSX-R750も気になりますね。日を改めて広報車を借りてインプレをお届けしたいと思います。

GSX-R600のエンジン音やマフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい

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