イタリア語

食がテーマ!EXPO 2015 ミラノ万博

2015年にミラノで開催される万博の見所とは?5月1日から6ヶ月間に渡って、イタリアや日本はもちろん世界から145カ国が参加する、まさに地球規模という言葉がふさわしい万博が開催されます。その概要と同時に、今回のメインテーマ「食文化」に因んで、世界遺産にも指定された和食のイタリアにおける知られ方をご紹介します。

西村 清佳

執筆者:西村 清佳

イタリア語ガイド

ミラノ万博って?

今年はミラノ万博が開催されます。まずは簡単にその概要をご紹介します。
万博イメージ画像

copyright: Francesco Gavazzeni


<DATA>
開催期間:2015年5月1日-2015年10月31日
参加国:145カ国
ミラノ万博公式HP(伊仏英語)
メインテーマ:Nutrire il Pianeta, Energia per la Vita
ヌトリーレ イル ピアネータ、エネルジーア ペル ラ ヴィータ
(地球に食料を、生命にエネルギーを)
地図

会場までの地図 (出典元:Expo 2015 S.p.A.)


会場はミラノ市街地の北西に位置し、街の中心地からはメトロで約30分程度の距離です。
パノラマ画像

万博会場のパノラマイメージ

世界中の人々に十分かつ安全、健康的かつ適切で、持続的な食料を保証することが可能かどうかを問いかけることが今回の万博のコンセプトです。そのための食料の安全や品質、農業を支える技術や、食育、各国の食文化などを紹介することがサブテーマとして掲げられています。
イタリア館外観

ミラノ万博イタリア館

参加国は、イタリアをはじめとした欧米諸国や日本、中国、ロシアから、2020年の次回万博開催が決まったドバイ、アジアやアフリカ、南米、東欧の国々など、まさに地球上からまんべんなく参加国が出揃っています。食をテーマにした万博は史上初の試みですが、普段なかなか簡単には行くことのできない多くの国の食文化に、一度に触れられるということは滅多にない機会です。

世界遺産の和食も、もちろん参加!

日本館外観

ミラノ万博日本館

2013年にユネスコ無形世界遺産に登録された和食を世界に向けて発信するために、日本も万博に参加します。日本人は昔から米を主食とし、うま味や発酵技術を活用しつつ、魚や豆類、野菜など様々な食材を取り入れてきました。そのように和食に詰め込まれた多様な知恵と技、豊かな食文化を世界に紹介するのが日本館の目的です。

ミラノ万博日本館公式HP
日本館全景

ミラノ万博日本館


そんな日本館はメインテーマとして、
Diversità armoniosa ディヴェルシタ アルモニオーザ(共存する多様性)
を掲げています。 食材の産地から、家庭の食卓まで「食を巡る遥かなる旅」の体験を通して「自然を慈しみ、食に関わるさまざまな人々を想う感謝の気持ち」というメッセージを来場者に届けます。
内観イメージ

日本館内観

展示は九つのパートで構成され、古い日本家屋がモチーフの部屋で各シーンが展開し、日本が世界に誇る高い技術力も駆使した、従来の鑑賞型ではなく体感型の映像空間であるように意識された展示になる予定です。万博という世界の舞台で、日本が誇る食文化はどれだけ注目されるのか楽しみです。

次のページでは、開催国イタリアで和食がどのように知られているかご紹介します。
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