土地の半分を占める庭、使えてますか?
庭の面積は意外に大きい。洗濯物を干すだけではもったいない。
それだけの大きな面積、大切な土地の半分を、なんとなく芝生にして木を植えて、用途は隣地との距離を取ることと、洗濯物を干すだけ、というような状況になっていたら、それはとてももったいないことです。
日本人にとっての庭は心のよりどころ
眺めているだけで癒される。庭は日本人にとって、大切な心のよりどころ。
大寺院には必ず庭園があり、高僧がその設計者として名を残しているものもあります。神社に行けば、ご神木やまつられた岩や山があります。
皆さんもお寺で庭を眺めていると、なんだか清らかな、癒されるような気持ちになることがありませんか?庭は日本人にとって、大切な心のよりどころであり、精神文化が集約された存在でもあったのです。
小さな坪庭に存在するひとつの世界
庭の面積はほんの数坪でも、そこには完成された小さな世界が。
ガイドYuuの小さな頃は、まだそんな庭があちこちにありました。祖父母の家もそうで、都心の狭小地でしたから、庭の面積はほんの数坪。隣はすぐマンションで日当たりも悪い場所でしたが、そこには小さな世界があり、何時間見ていても飽きることはありませんでした。
四季折々に花が咲く小さな樹木たち、足もとのリュウノヒゲやシダ、とうろう。そしてコケに覆われた小さな石鉢の中にはいつも2匹の金魚がいて、死んでしまうと縁日で買ってきては足すのを繰り返す。その光景は今でも鮮やかに浮かんできます。
子どもが大きくなったら庭には用が無い?
庭の手入れをメンドウと感じている人は多い。
子どもが小さかった頃は、庭でブランコやボール遊びをしたり、朝顔を一緒に育てたりなどをして庭に出ていた人も、子どもが大きくなってからは特に用が無い限り庭には出ない。
そうなるとますます手入れがメンドウに感じられ、いずれは庭が無いマンションに引っ越したいという声も聞くようになります。心を豊かにしてくれるはずの庭が、やっかいもののように感じている人も少なくないのです。
リフォームで庭に新しい価値が生まれる
外で時間を過ごしてみたらとても気持ちよくて、庭に出るのが楽しみに。
ガーデニングリフォームではそんな依頼も多く、工夫しだいで、手入れが格段に楽になる庭を作ることが可能です。
そしてただ眺めるだけでなく、豊かな時間を過ごすための庭づくりを考えることで、我が家の庭に新しい価値が生まれます。
以前、部屋から庭に段差なく出ることができるようテラスを作るリフォームをしたところ、庭の手入れが楽になっただけでなく、毎日外に出て庭を眺め、空を眺め、お茶を飲み、本を読み、世界が広がったという方がいました。その方は、それまで庭に出ることは無かったそうです。
なぜ庭に出るようになったかを伺うと、特別なことは何もなく、強いて言えば、コーヒーカップを持ったままスムーズに庭に出ることができるようになったから。そして、外で時間を過ごしてみたら、とても気持ちよくて、天気がいい日は庭に出るのが楽しみになったとのことでした。
庭に出る時のあの大きな段差は、物理的な段差であるのはもちろん、心理的にも大きなハードルになっています。あの段差を無くすだけでも、家の中から庭へ生活空間が自然につながり、庭に新しい価値が生まれます。
庭を活用すると暮らしはもっと豊かになる
リフォームというと、家の中の設えのことばかり考えがちですが、我が家の半分を占める庭を、上手に活用するリフォームをしていくことで、暮らしはもっと豊かになります。ぜひ目で見て幸せ、身体で感じて幸せ、そしてお手入れが楽な庭づくりを考えてみて下さい。Copyright(c)2015 一級建築士事務所 Office Yuu,All rights reserved.