市民が望んでつくられた美術館
群馬県立近代美術館は、県立と名がつくのに、コレクターや市民の「美術館をつくろう」という思いがきっかけでつくられました。そのため、2000点弱にのぼるコレクション(収蔵作品)は、地元群馬ゆかりの美術作家やコレクターから寄贈された美術作品も多いことが特徴。群馬県は近・現代の日本美術史を形づくった美術作家の宝庫。明治期に活躍した湯浅一郎、昭和を代表する洋画家の山口薫、鶴岡政男、シュルレアリスムを日本に紹介した福沢一郎といった美術作家の作品を、美術館では見ることができます。群馬県立近代美術館外観
2014年に40周年を迎えました
スタイリッシュに見える建物は、世界的にも名を知られる建築家の磯崎新の初期作品としても知られています。建物は一辺12メートルの立方体をもとにしており、1974年秋のオープン以来、リニューアルしたり、ミュージアムショップやレストランなど、時代とともに機能拡充をしています。常設展示室では、上記の地元ゆかり作家の作品だけでなく、明治以降の日本美術史をたどるような作品、さらにルノワール、ルドン、ピカソといった西洋の近代作家の作品、そして現代美術作品が並んでいます。展示室