住宅ローン、事前審査OKで安心はNG！特約で備えよう(2ページ目)

「融資利用の特約」で安心

不安定な立場におかれる契約者を救うため 、売買契約を結ぶ際には、「融資利用の特約」をつけるのが一般的です。これで、万一「融資承認」がおりず、契約通りにお金を払うことが出来なくなったとしても、すべきこと（住宅ローンを速やかに申し込むなど）をしていれば、不動産売買契約は白紙に。白紙ということは、支払い済みの手付金もちゃんと戻ってくるということですから安心です。

あるだけでは安心できない「融資利用の特約」

売買契約書に「融資利用の特約」が入っていたらひと安心したいところです。しかし、実際にはそれでは不十分。「融資利用の特約」が自分にとって安心なものであるためには、内容のチェックが欠かせません。「不動産屋さんにお任せ」では不合格です。

まず、利用予定の金融機関や融資金額の確認をしましょう。これに納得がいくこと。「とりあえず金融機関はどこでもいいかな」は、後のトラブルの元になりかねません。加えて、役に立たない特約にならないように、融資承認日や解除期限が余裕のある設定になっているかどうかも確認してくださいね。せっかくの特約です。イザというときに役に立つようにしておきたいものです。