最新情報へのアンテナを常にはって、子どもとのコミュニケーションに活かす
大学ホームページには受験生だけでなく、保護者も見ておきたい情報が満載だ。
大学によっては各学部や学科ごとのホームページも用意しています。こちらはカリキュラムや履修科目、ゼミの解説に加えて、所属教員が携わる研究の事例紹介などもあります。お子さんが志望している分野の学問内容について調べてみることで、どんな方向に進みたいと考えているのか、より具体的に見えてくるはずです。大学選びのアドバイスをする際に説得力が増すでしょう。
一方、大学が年1回発行する大学案内(パンフレット)は、大学がぜひとも読んでほしいと考える情報を冊子でじっくり読み込めるという良さがあります。ホームページとパンフレットの良さを把握し、両方を上手に使い分けましょう。
教育方針や校風は、よくかみくだいて子どもに伝える
志望校選定の参考になる、大学の教育に対する思想や基本的な姿勢もホームページに掲載されています。こうした抽象的な内容は高校生の知識ではまだよく理解できないこともあり、難しい言い回しが使われることも少なくありません。保護者も目を通し、お子さんに難しいと思われる点はかみくだいて説明してあげてください。ポイントとしては、大学設立時の目的や理想を表した「建学の精神」、教育の基本方針を示した「教育理念」を読み、大学がめざしている教育のあり方をつかむこと。設立から現在までの歴史を記した「沿革」にも目を通すことで、大学の歩んだ道とともに現在の校風をうかがい知ることができます。
AO・推薦入試を視野に入れているなら、「アドミッションポリシー」も必ずチェックしましょう。大学が求める学生像を示したもので、その内容に共感できるかどうかが合否判定に影響を及ぼします。大学によっては、教育の内容や方法を記した「カリキュラムポリシー」、学位授与(卒業)の要件を定めた「ディプロマポリシー」も公開しています。前者はどんな目標をもって教育システムをつくっているのか、後者はどんな条件をクリアすれば卒業できるのかといったポイントなので、参考として目を通しておいたほうがいいでしょう。
大学の顔である「学長の言葉」も大切なチェックポイント。大学から高校生や保護者に宛てたメッセージとして受け止めましょう。