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スズキ バーグマン200試乗インプレッション(2ページ目)

スカイウェイブの輸出名「バーグマン」の名前がつけられたスズキの200ccビッグスクーター・バーグマン200。グローバルモデルとしての意気込みを感じさせるネーミングの同車の性能とは?

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

バーグマン200の街中での走行性能はどうだ?

バーグマン200サイドビュー

バーグマン200サイドビュー


スペックだけ見るとバーグマン200のシート高は735mmとかなり低めに設定されており、加えてシート前側は絞り込まれるような形状で左右の足元付近のフロアボードがカットされています。

そのため自然に足を降ろす事ができるので足つき性は抜群に良く感じます。

ヤマハのマジェスティSやシグナスXなどはシート高が高く、身長が低い私のようなライダーが乗ると信号待ちなどではつま先立ちになってしまったりするのですが、バーグマン200は私が乗ってもべったりと足が付きます。

走りに関してはさすがにパワー感があります。マジェスティSに試乗した際に150ccとは思えない加速に感動しましたが、+50ccの差は大きく、更にトルクフルでパワー感があります。

また250ccのビッグスクーターに関して言えば車重が重いこともあり、アクセルのレスポンスが鈍いのですが、アクセルのレスポンスが非常に良く、加減速の多い街中は走りやすい印象を受けました。

しかもそれでいて燃費は非常に良く街中でも30km/Lの走行が可能でした。ガソリンタンク容量は10Lですので、燃費が落ちる混雑する街中の走行でも満タンで300km程度は走行できる計算になります。

車体が軽くフットワークが良いので街中の走行は非常に快適ですが、バーグマン200は排気量的に高速道路も走れるクラスですので、高速道路も走ってみたところ安定して100km/hで走行する事が可能でした。

250ccクラスに比べて車重が軽くタイヤも細い為に安定感にかけるかな?と思ったのですが、必要にして充分。横風が強い橋の上を走行する際にも不安はありませんでした。

シンプリケーションされ進化したスカイウェイブ250

バーグマン200リアビュー

バーグマン200リアビュー


ビッグスクーターブームが加熱し、各社過剰な装備をビッグスクーターに装備させました。結果的に価格が跳ね上がりましたが人気に後押しされ販売台数を伸ばしました。

しかしブームが去ってしまえば手を出しにくい価格だけが目立ってしまうようになり加えて駐車禁止の取締りが厳しくなった背景もあり、都心からはビッグスクーターが消え、その代わりに軽快な原付2種が目立つようになりました。

それでもビッグスクーターの積載性や運転の楽さは大きなメリットがあり、一定の台数は常に売れ続けていました。

そんな中ヒットしたのがホンダのフォルツァSiです。フォルツァSiは過剰になり過ぎてしまったビッグスクーターの装備を簡略化させシンプルな装備にまとめた車両です。

フォルツァSiは価格が安くなり走りはしっかりと進化していました。バーグマン200にも同じ事を感じましたが、メーカーが違えば個性も異なります。

バーグマン200がライバルのビッグスクーターや150ccクラスの車両と比べたときに圧倒的なアドバンテージを誇るのは意外にもフットワークの良さです。150ccクラスの車両と比べると車重は少し重くなっていますが、そこはパワーと相殺しており全く問題ありません。

アクセルのレスポンスが良く、加速性能も非常に優れているのは、過剰な装備を省きしっかりと走りに回帰しているからです。150ccのバイクも200ccのバイクも維持費は大差ありません。

通勤にも使いつつ、たまには高速道路を使ったツーリングに行きたい。というユーザーは迷わずにバーグマン200をオススメします。唯一のデメリットは150ccクラスの車両と比べると10万円以上車体価格が高いという点です。

ただし、定価は高いですが、実売価格はかなり値引きしているようですので狙いめかもしれません。


■バーグマン200関連リンク
・バーグマン200のエンジン音、マフラー音は各部詳細の動画
・マジェスティSの試乗インプレッションはこちら
・PCX150の試乗インプレッションはこちら

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