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都心に近いリゾート地「大磯」の最新不動産事情(2ページ目)

「湘南」発祥の地である大磯。自然豊かな環境でありながら都心にも通勤できるロケーションで、若い層にもリタイア層にも人気が高まっています。歴史ある街を歩きながら、最新の不動産事情も調べてみました。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド


最近は駅からバス便の新築一戸建て販売が多め

最近の不動産の供給状況はどうでしょう? 

「中古住宅は物件数が少ないのですが、新築戸建の販売は増えています」と話してくれたのは大磯駅前の不動産会社ジェイ企画の営業部稲さん。販売される新築はおおむね2~3区画の小棟現場が多く、土地面積は30坪くらいが中心とのこと。

「駅から徒歩圏で探される方が多いのですが、新築は徒歩圏にはほとんどなく、物件が出たとしても徒歩20分くらいのエリアです。バス便で価格は3000万円前後~4000万円くらいです」。

最近は横浜や都内から探される人が増えているといいます。「鎌倉だと少し予算が足りない場合、鎌倉と似た緑が多く落ち着いた雰囲気を持つ大磯で住みたいと考えられるようです」。若い人は海もあり、山もあり、子育て環境がいい所に住みたいというのが理由のよう。

鎌倉に似た雰囲気というと、サーファーのイメージですが、こゆるぎの浜は泳げないので、マリンスポーツを考えるなら駅より東側。実際、駅東側はマンションもありサーファーショップも多いのです。

一方、リタイア後の住み替えやセカンド利用を求めている人もいます。シニア層は海が見える山側の平たん地の希望が多く、予算5000万円くらいの中古住宅のニーズが高くなるとのこと。「物件数はかなり少ないです。敷地内で野菜づくりなどしたい、と考えられている人も多いのですが、それに見合う物件となるとなかなか難しいです。田舎暮らしを賃貸で希望の方は、築年数にこだわらないケースが多いのですが、古くても勝手にリフォームをされたくないという大家さんも多いので」と稲さん。

津波の不安で、一時は需要が落ち込んでいたのが、ここにきてようやく回復傾向に。しかしながら、中古物件は今後それほど増える可能性は少ないようです。
ということで、大磯暮らしの実現には、地元の不動産会社とこまめにコンタクトをとりつつ、じっくり物件を待つしかありません。

大磯では4月~5月にかけて、オープンガーデンが開催されます。個人の丹精こめた庭を開放するイベント。咲き乱れる花を眺めながら歩けば、ますますこの街が好きになりそうです。

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