ネットでは、都会を離れて田舎で暮らしたい・始めたい女性たちの話題が飛び交っています。
女性一人の田舎暮らし。着実に、ますます、ライフスタイルの選択肢として浮上してきているようです。果たして、おひとりさま女子の田舎暮らしは可能なのか?
はやまるな/まずはウォームアップ
いきなり、田舎暮らしに飛び込むのは止しましょう。それでは「不幸せ!ボンビーガール」になってしまうのは確実です。切羽詰まった時に助けてくれる番組クルーもいない脚本の手直しも効かないのが、たった一人の田舎暮らしの現実。待ち受けるのは、高齢者だらけの村社会、濃密なご近所付き合い、公共交通機関に見放されたインフラ、そしてムシたちが跋扈するシビアな自然……
まずキモに銘じておくことは、田舎の住民も自然も観光する分には優しいけど、暮らそうとするヨソモノには非社交的だということ。
都会も田舎もその地に溶け込むためには、計画する・努力する・時間をかけるといった、ウォームアップが必要なのは当たり前ですね。実際に田舎暮らしをスタートしてみたら想像と現実のギャップに耐えきれず、都会にUターンする人も珍しくはありません。さて、こうした悲劇を回避するためには、どんな計画・ステップを抑えるべきなのか?
本格移住前にやるべき計画&ステップ
・実現したい目的を定め情報を集める家庭菜園でオーガニック野菜をつくる、古民家でカフェを開く、陶芸や染色などの創作活動に挑戦したい、ITを駆使して田舎暮らしブロガーになる等々、田舎暮らしで何をしたいのかを明確にすること。そうすれば事前に学ぶべきスキルや、移住の候補地も絞られてきます。
・移住候補地をトコトン調べあげる
市町村が開設している都市部のアンテナショップを訪ねる、候補地のWebサイトで“ライブ”な情報を探す、役場窓口に田舎暮らしの支援情報を直接問い合せる等々、移住候補地の情報を掻き集めること。最新の情報が多いほど、移住後の「こんなはずでは!」の確率が少なくなります。
・ライブな田舎暮らしを体験に行く
朝市等のイベントに出かけたり農家民宿に泊って、地元の人の話を聞くことが重要です。自然環境、生活インフラなど、現実に候補地の空間に入らなければ解らないものがあります。快適な季節だけでなく、厳しい真冬・真夏の生活環境も確認しておきましょう。
・やっぱり大事な田舎暮らしのマネープラン
住宅は万一その地域に馴染めなかった場合を考えると、やっぱり借家や家賃の安い公営住宅がオススメです。
生活費は最初からカッチリと設定せず、田舎暮らしを体験しながら実現可能な目標数字を決め、それに近づいていけるよう頑張りましょう。(ある程度の移住直後の生活費の準備は重要)
・田舎暮らしのマストバイー迷わず軽トラ
現代の田舎暮らしにはマイカーは絶対必需品。田舎ほど病院やスーパーまで遠くなるのが当然で、日常的なガソリン消費量は相当アップしてしまいます。オススメは小回りの利く軽のトラックやバン。維持費が安いし、未鋪装道路を走れるし、大きな荷物が積み込めます。運転免許証を持っていない人は即、ドライビングスクールへ!
次回は「おひとりさま田舎暮らしは可能なのか?/やるべし編」です。お楽しみに。