企業年金・401k/401k企業型の運用のポイント

401k資産運用テクニックの基本のキホン(1)(2ページ目)

401kのある会社員は、自分で自分の老後のための運用を考えなければならないので、確かに大変です。そこで、運用を考える際の基本のキホンをお教えしたいと思います。会社がなかなか教えてくれない本音のところを教えます!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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基本2.運用商品は何本買ってもいいし、割合も自由に決められる

運用する選択肢は会社が決定しますので、「私は本当は○×が買いたい」というような自由はある程度制約されます。しかし、会社が10本商品を用意したから必ず10本買う必要はありません。何本購入するか、それぞれ何割購入するかは自分で自由に決めることができます

時々、10本選択肢があるので、10%ずつ10本全部を購入している人がいますが、これはあまり意味がありません。1本の商品を100%購入してもOKですし、3本くらいを40%、30%、30%というように分けてもいいのです。ただし、一点集中をするとその商品の値動きに資産全体の価格変動が左右されますので、注意は必要です。

ちなみに割合の変更は、「毎月積み立てられる掛金」と「今ある資産全額」の2種類で変更できます

基本3.運用は定期預金等と投資信託の組み合わせで行う

運用の選択肢は一覧表のようなものが説明会で配布されると思います。また各商品の詳しい説明も別の資料で配られるはずです(もしみつからない場合は、HPにアクセスすれば入手できる)。
このとき、大きくグループを2つに分けると「元本割れしない商品(元本確保型商品)」と「元本割れする可能性のある商品(投資信託)」に分けられます

元本割れしない商品というのは、「満期まで持ち続けると元本+利息」が受けられるもので、銀行の預金や生損保の保険商品がこれに該当します。利率は毎月変更されています。満期を迎えると元本と利息が、その時点の金利で新しい元本確保型商品に預け入れられます。なお、他の商品に変更するなどして中途解約をする場合は、必ずしも元本が保証されません(解約時の条件による。一般に銀行は元本割れしない)。

それ以外の商品については、投資信託が主流です。投資信託は株式等で運用するため、市場の動向によっては元本割れすることもあります。401k用の投資信託では1円単位から自由に売買できるようになっており、日本の株式や外国の株式等で運用ができるようになっています。直接株式や債券を売買することはありません。
投資信託の活用ポイントは以降で説明します。

基本4.毎月の掛金額は会社の制度として自動的に決まる

ところで、会社が実施する401k(確定拠出年金)は会社の退職金制度の一部として導入されることが多く、毎月401k口座に入金される掛金も会社の制度として決められることがほとんどです。(一部の会社で社員が積立額を決定できることもある)

一般に、若い社員は少なく、役職や職階級が上がると掛金も増えていく会社が多いようです。自分の毎月の積立金がどれくらいになるかは、サポートHPへアクセスするか、社内規定を参照してみてください。

資産運用において、毎月いくら積み立てるかを決めることも大事なプロセスなのですが、401kについては自分で決められないということを覚えておいてください。(ちなみに法律の改正により、自分の給与から積立をできるようにする見直しが予定されています)

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