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海外株式型投信、過去1年間の運用成績をチェック

2015年2月、世界の株式市場は、ギリシャの金融支援延長や原油価格に底打ち感が出たことを背景に上昇しました。中でも日本と米国は、好調な企業業績や経済指標が好感され、日経平均株価が約15年ぶりの高値をつけたほか、NYダウも史上最高値を更新しました。こうした中、過去1年間で見た海外株式型投信の運用成績上位・下位ファンドはそれぞれどのような顔ぶれだったのでしょうか。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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好調なインドと中国~BRICsでも明暗分かれる

運用成績の「ベスト10」上位に名を連ねたのは、主としてインド、または中国に投資するタイプでした。

通貨選択型を除く海外株式型投資信託の1年間騰落率ベスト10

通貨選択型を除く海外株式型投資信託の1年間騰落率ベスト10


これまで右肩上がりの上昇を続けていたインド株式ですが、2月は利益確定の売りにも押され、やや不安定な動きを見せました。それでもなお、1年間の累積騰落率を見ると、インド株に投資するファンドが「ベスト」の上位を独占しています。2月末に発表されたインドの2015年度国家予算案では、法人税率の引き下げやインフラ投資の拡大といった景気刺激策が盛り込まれ、「モディノミクス」経済改革への期待が高まっています。

また、8位と9位には中国本土のA株に投資するファンドがランクインしました。中国とインドはともに原油の純輸入国であり、昨今の原油価格の下落がプラスに寄与しました。

ロシア、ブラジルは苦戦続く

一方、運用成績「ワースト10」のランキングでは、債券と同様、主としてロシアに投資するファンドが上位にずらりと名を連ねました。

通貨選択型を除く債券型投資信託の1年間騰落率ワースト10

通貨選択型を除く債券型投資信託の1年間騰落率ワースト10


原油生産国のロシアは、原油価格の下落による経済成長の鈍化に加え、欧米の経済制裁も暗い影を落とし、株価・通貨ともに苦戦を強いられています。一旦は下げ止まった原油価格ですが、3月に入り、需給関係の崩れから再び調整が入るなど、依然として不安定な動きは続いています。短期的な反発を狙ったとみられる資金流入も見受けられますが、基準価額の変動の大きさには十分に注意しましょう。
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