一に保湿、二に保湿
子ども自身に保湿する習慣をつけさせましょう
●日焼け後
…冷たいタオルで身体のほてりを鎮めてから日にあたった部分に。
●水浴びやプール後
…タオルで水分を拭いた後、洋服を着替える前に。
保湿の量はある程度の分量が必要です。チューブから人差し指の第一関節の長さくらいを出した量が大人の手のひら2枚分の面積になります。子どもと一緒に塗る習慣をつけておくと、自己管理の教育にもなります。
今は保育園や学童保育に預けるお子さんも増えてきました。園や学童の対応も様々ですが、治療としての薬の塗布はしなくても、保湿剤の塗布は保育士さん、看護師さん、指導員の先生がしてくれるという園も増えてきました。担当の先生や園長先生にも相談してチームでお子さんの皮膚を良いコンディションの状態に出来るとよいですね。一度機会があれば相談してみましょう。
ステロイド外用剤と上手に付き合う
保湿をしっかりしていても繰り返す皮膚トラブルは、薬を使って対処することも大切です。保湿剤の塗布だけでは炎症やかゆみが出る場合には、やはりお医者様と相談してお薬と併用していくか、そのまま保湿剤だけで良いのかアドバイスをもらうことも必要になります。子どもは眠たい時やぐずる時、ストレスがある時は身体の防御反応で体温が上がり、かゆみが増します。なかなかかゆみを自制することは難しく、寝ていてもかき壊す事が多くあります。また子供の手指や爪には雑菌やウイルスが沢山ついているので、かいているうちに皮膚から浸出液や血液が出てしまう事もよくあります。子どもにかく事を我慢させるのは大変難しいので、充分な抗炎症作用のあるステロイド外用剤と保湿剤を上手に使い分け、かゆみや炎症をしっかり抑えコントロールすることが大切です。
子どもはストレスが多い生活や、睡眠不足でも皮膚のコンディションは悪化します。生活環境を整える事ももちろん大切になりますが、年齢に応じて薬の必要性や塗り方、スキンケアの方法など親子で話合い、理解を深めて行くと治療が長引かず早く回復に向かう事でしょう。
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取材協力:田辺三菱製薬株式会社
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