米国株は調整も日本・欧州株の強さは格別!
好調な日本株ですが、乗り遅れた人も多いと思います。そこで、ここからどのような銘柄を買えば良いのかを書いてみました
年初来の主要各国株価指標の騰落を見ると、ドイツDAX指数が21.4%の上昇でトップ、経済の調子の悪いイタリアやフランスまで圧倒的な上昇率となっています。欧州株全体の趨勢を示すユーロストックは16.2%高です。
一方、同じ欧州でもイギリスやスイスなど、ユーロ経済圏に入らず独自通貨を持つ国の株価は大幅に見劣りします。米国ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)に相関の高いハイテク主体のナスダックが年初来プラスを辛うじて維持する程度で、ダウとS&P500は実はマイナスです。そして日本株も米国が下がっても大きく上昇するなど、強さが目立っています。
これは欧州や日本の経済指標が良いからではなく(むしろ米国の方がかなり良い)、欧州中央銀と日銀が量的緩和に入っているからです。そして日本は年金の買いがあります(詳しくは3月末にも2万円奪回!日本株で知っておくべき5つの事をご覧下さい)。
特に2015年3月から大規模な量的緩和の実行に入った欧州のインパクトは大きく、1ユーロ=1USドルに迫る、10年以上ぶりのドル高・ユーロ安水準となりました。主要国通貨で構成されるドルインデックスは100の大台を突破。一方量的緩和が終了し、利上げの迫る米国は相対的に見劣りする状況となっているわけです。
月足で見れば、日本株は大相場の序盤!?
日経平均を長期の月足で見ると、1万8300円前後は過去に下げ止まったり、上げ止まったり、また上昇途上に一旦調整が入った価格帯でした。ここを抜け切ったということは、22万500円あたりまで、一気に連続月足陽線で行く可能性も出てきました。ここまで強いのは2013年4~5月以来の感覚ではないかと思います。しかも過熱感は当時と比べて軽度です。急騰というわけではなく、緩やかにジリジリ上げ続けているからです。不動産や、その他金融などの相場に敏感に反応するセクターも上げだしており、本格的な上げ相場の様相となっています。まさに官製相場ですが、これに乗ってヘッジファンド筋も先物や日経平均寄与度の高いところに突っ込み買いを入れてきているようにも思います。3月13日の株価2万6千円台のファナックは3150円もの上昇で、価格単純平均の日経平均を123円も押し上げました。ファナックよりも遙かに時価総額の大きい三菱UFJの株価は700円台なので、一日で株価が倍になったとしても日経平均に少しの影響しか与えません。ファナックの13日の売買代金は1400億円を超えています。いつもトヨタや三菱UFJが売買代金トップとなっている時の2倍近い水準なわけですが、日経平均にインパクトを与えやすい銘柄が大きく買われていることは注目に値すると思います。
長期的には2万円から3万円、そして東京五輪までに4万円超えというシナリオが、現実に動き出しているようにも見えるところです。この長期シナリオ実現する場合、現在まだ初動の動きに過ぎません。これでアベノミクス開始以降、月足の新値三本足で1万円から2万円まで一度も途切れずに連続陽線が続いていることになり、大相場の序盤という様子です。
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