シニア家事はまず家事を意識することからはじめる
年齢を重ねてくるとそれまでは普通にできていたことも思うようにできなかったり、めんどくさいと思ってしまったりと様々なシーンでそれまでとの違いを感じてくるものではないでしょうか。特に家事というのは毎日やらなければならないことなのでそれが顕著にあらわれる分野でもあります。
そのため何も計画たてずに家事をやり続けていると無理があって怪我をしてしまったり、逆に必要なことをやらなくなって家の中が散らかってしまったりする可能性もあります。
シニア家事とは何を重視してどのように進めていけばいいのか、今回から数回に分けてシニア家事における収納法や買い物の仕方、食事の準備の仕方、また最近注目を集めているアクティブシニア向け家電の選び方などをご紹介いたします。
「面倒くさい帳」をつけてみる
近年では洗濯や掃除などの家事代行も普及し利用するシニア層も増えてきました。食事も従来の宅配サービスだけでなくコンビニも宅配をはじめたり、スーパーでも一人暮らしのシニアを意識したお弁当を手に取りやすい場所に配置したりしています。それらを全部利用していけば家事が一気に楽になることは間違いありません。しかし健康的な生活を送るためには、頭を使うことも体を使うことも必要になってきます。家事を利用して頭も体も適度に使うことができるのが望ましい生活ではないでしょうか。
上手に外部のサービスを利用するためにも、自分にとっての分岐点を見極める必要があります。
まずは小さな手帳を1冊用意し、毎日の暮らしの中で「これはちょっと面倒だな」と思うこと書きだしてみましょう。どんなに些細なことでも結構です。例えば
・土鍋を使っているけれど洗うときや片付けるときに重たい
・洗濯物を高い位置にある物干し竿に干すのが面倒くさい
・読み終わって束ねた新聞を玄関先に出すのが重たい
など。1ページに1つずつ書き出してみてください。
次にそれぞれの面倒くさいと思ったことに、考えられる解決法を書きだしてみます。土鍋が重たいのであれば、置く場所を変えるとか軽い鍋に変えるとか。洗濯物であれば、物干し竿の高さを変えるとか、乾燥機付きの洗濯機を買うなど、お金がかかる解決法もいれて結構です。
それぞれに書きだした解決法から、「これは少し工夫すれば自分でできるようになる」のか、もしくは「ここはお金をかけて楽をしよう」とか検討をはじめてください。
このようにかき出すことによって、今まで無意識にやっていた家事を意識するようになり、それが家事を楽にすることに繋がっていきます。
>>次のページではシニアの持ち物について考えてみます。