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ちんどん屋日本一は?富山の全日本チンドンコンクール(2ページ目)

日本さくら名所100選にも認定される松川のソメイヨシノ460本が咲くころ、富山では全日本チンドンコンクールが開催されます。全国的にも珍しい、60年以上の歴史を誇るちんどん屋さんの日本一を決める大会です。開催期間中は市街地のあちこちでちんどん屋さんのパフォーマンスを見られる楽しいイベントなので、今回はその全日本チンドンコンクールを紹介します。

坂本 正敬

執筆者:坂本 正敬

黒部・立山ガイド

全日本チンドンコンクール本戦のレベルの高さは圧巻

解説画像

ちんどん屋さん日本一を決める伝統のコンクールは見る者を飽きさせない

全日本チンドンコンクールの大まかな流れは、

1日目:前夜祭
2日目:オープニングセレモニー。全日本チンドンコンクール予選開始、町流し
3日目:松川べり流し、全日本チンドンコンクール本戦開始、大パレード

といった内容になります。本戦では、予選を勝ち抜いた各グループが富山の商品や産業をお題に宣伝合戦を繰り広げます。採点のポイントは、

・課題テーマに対するプレゼンのアイデア
・扮装(ふんそう)や衣装
・口上の内容や響き
・演技の構成や実力


などが総合的に判断されるそう。上記の4つのポイントに注目しながら観戦すると、楽しみが増えるかもしれませんね。

1組の持ち時間は3分から3分30秒、時間をオーバーすると減点されるため、各ちんどん屋さんはその3分に、演奏から口上、寸劇(コント)から横断幕の披露など、さまざまなパフォーマンスをバランス良く凝縮させます。

演奏とともにステージに現れ、課題テーマに対する口上を述べてから、歌や楽器でにぎやかし、最後は垂れ幕や横断幕をどかんと披露して締めくくります。

「皆さん富山になんでくる? なにで来ようか迷っちゃう♪ 東海道もいいけれど、今度は北陸珍道中♪」などとリズムに乗った宣伝文句が次々と展開され、ところどころコントのような寸劇も披露されて、会場にはそのたび、どっと笑いが起こります。

60年以上の歴史がある大会、さすがに本戦の見応えは十分です。それでいて入場料は無料なので、春の富山に足を運んでチンドンコンクールの本選を鑑賞してみてください。

○全日本チンドンコンクールの会場について
場所:富山県民会館
住所:富山県富山市新総曲輪4-18
TEL:076-432-3111076-432-3111
アクセス:富山駅下車→徒歩15分
会場ホームページ


以上、富山の春の一大イベント、全日本チンドンコンクールについてまとめてみました。本戦はもちろん、日本さくら名所100選・松川の桜並木の下で眺めるちんどん屋さんの流しも格別です。富山の市街地に宿を取り、桜に全日本チンドンコンクールにと富山を満喫してみてくださいね。

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