通じない!日本語の「サイダー」
イギリスのホームパーティーにて……
ある日ガイドがイギリスでイギリス人のホーム・パーティーに招かれたとき、
Would you like beer or cider?(ビールにする?それともサイダー?)
と聞かれたことがありました。アルコールを飲む気分ではなかったので、
Cider, please(サイダーください)
と答えて、出された「サイダー」を一口飲んでビックリしたことを覚えています。
「わっ、お酒だ!」と。
イギリス英語でCider(サイダー)といえば、炭酸のリンゴ酒、別名「シードル」とも言われるものなのですね。ガイドはそれを知りませんでした。ちなみに、日本語のサイダー(炭酸飲料)のことは、Fizzy Drink(フィジー・ドリンク)といいます。結果的に、アルコールを飲む気分ではなかったのですが、サイダーが美味しくて、つい飲み過ぎました(笑)このようにサイダーは、ビールと同じようにイギリス人の間ではあたりまえのように飲まれている飲みもの。ビールは苦手だけれでも、サイダーなら大丈夫!という人も少なくありません。家の冷蔵庫に必ず常備している、といった家庭も珍しくはなく、スーパーでも1£ぐらいで売っていてカンタンに手に入ります。
飲みやすい「サイダー」をオーダーしてみよう!
とにかく美味しい!本場イギリス産のストロングボウは世界売上トップクラスのサイダー
イギリスでは、サイダーを含む、炭酸の果実酒は一般的に女性が好むアルコール飲料とされています。甘くて飲みやすのがその理由です。もちろん、男性がオーダーしても全然良いのですけどね(笑)
その他、パブでオーダーできる(またはスーパーで購入できる)イギリスでポピュラーな炭酸果実酒は以下の通りです。
- ペリー(Perry):別名ペアサイダー(Pear Cider)。洋梨の果汁を発酵させたお酒。英国では数世紀に渡ってポピュラーな飲み物。特に人気がある地域としては、グロスタシャー州、ヘレフォードシャー州、ウスターシャー州です。
- フーチ(Hooch): 炭酸果実酒の有名な銘柄。1990年代中盤に市場に大量に出回り、一時消費量がぐんと減ったのですが、数年前からパブ・酒店などに再導入されているようです。数種類の味があり、レモンが一番ポピュラー。