スペインの「家飲み」フィエスタ
フィエスタは、スペイン語で「パーティー」を意味します。日本語で「パーティー」というと、誕生日やクリスマス、ハロウィーンなど、特別な機会を連想しますが、スペインでは、フィエスタは週末ごとに日常的に行う、「家飲み」のようなものです。友達や家族の家に大勢が集まり、お酒や食べ物を持ち寄って騒ぐのが一般的です。日本の「家飲み」といえば、テーブルを囲んで、語り合いながらしみじみ飲むのが定番ですが、スペインのフィエスタは違います。まず、大勢の人が集まるので、お酒や料理の乗ったテーブルをサロンの中心にして、立ち飲みのことが多いです。ソファーや椅子は部屋の端に片づけられます。実際、スペインを旅してみるとわかるのですが、結構な年配の人たちでも、何時間でもバルのカウンターで立ち飲みしている姿が見受けられます。スペインの人たちは、立って飲食することにそれほど抵抗を感じないようです。
持ち寄る料理とお酒
フィエスタでの定番のお酒は、やっぱりビールのようです。夏には、tinto de verano(ティント デ ベラノ)と呼ばれる赤ワインのソーダ割や、赤ワインとレモン味かオレンジ味のファンタ、カットしたフルーツなどを混ぜ合わせたsangría(サングリア)も好まれます。料理は、輪切りにしたバゲットに、チーズやチョリソなどを載せて爪楊枝で止めたpinchos(ピンチョス)やスペイン風オムレツtortilla de patatas(トルティジャ デパタタス)のように片手で食べられる軽食が並びます。
外国人が集まるフィエスタでは、各国の料理も人気です。留学しているときに、フィエスタに招かれると、必ず「寿司を持ってきて」と頼まれました。
こんな寿司を持って行ったら、フィエスタの主役になれるかも。
日本食通でない限り、スペイン人が思い浮かべる寿司は巻き寿司のことで、中には「寿司」=「生魚」と思っている人も少なくありません。
ガイドは、新鮮な生の魚が手に入らないときには、シーチキンのマヨネーズあえを巻いて持っていきましたが、それでも皆喜んで食べてくれました。