お金を稼げるのは?しっかり者が陥りやすい仕事のワナに注意!
お金もハッピーも両方引き寄せる仕事の仕方!
仕事の仕方や取り組み方一つで、その人がお金持ちになれる人かそうでないかが分かります。とくに私のように現在フリーで仕事をするようになると、その違いがよくわかるのです。
たとえばいまある人から仕事の依頼が来たとします。それは自分にとって興味のある仕事。ところが納期が1週間後という厳しさ。皆さんは以下のAさんとBさんのうち、お金持ちになる方はどちらだと思いますか?
A 面白そうな仕事なので、条件などあまり細かいことは気にせず、何とかなると引き受けてしまう。
B ギャランティや納期などの条件、仕事の内容を聞き、できるだけ交渉してからやるかやらないかを決める。
Aさんは下手をすると悪い条件で仕事を引き受けてしまうことになります。Bさんはその点しっかり者ですね。交渉上手で自分に有利な条件で仕事をすることができる人かもしれません。
ですが私の経験からすると、お金を稼ぐことができるのはAさんです。もちろんよほどベテランでその道で認められているなら話は別ですが、そうでないなら断然Aさんの方が仕事がたくさん来て、結果としてはお金持ちになる人です。
私は自分が興味のある仕事であれば、多少条件がよいものではないとしても、やりたい気持ちを優先して引き受けます。実際、3か月で12冊の書き下ろし文庫を発売したり、月4本以上の本の執筆をすることなど、ハードワークもこなしてきました。
それもこれも、「物書きになりたい」と願いつつも、40歳を過ぎるまでなかなかデビューできなかった、そういう辛かった時代があったから。書きたいのに、書かせてもらえないというのは、とても苦しいものでした。だから、オファーをいただけるなら、できるだけ多くのものに応えたいし、ちょっと無理を感じるものでもチャレンジしてしまいます。
自分のチャレンジから相手の信頼関係が生まれる!
無理なオファーをするとき、相手もどこか“申しワケなさ”を感じているもの。しかし、それを引き受けるからこそ、相手はとてもよろこんでくれます。無理だと思って頼んだ仕事が叶ってしまうわけですから。すると、相手は「今度は、いい条件で仕事をしてもらえるようにしよう」「僕もこの人に応えられる仕事をしよう」「仕事のピンチを救ってもらえたから、今度は自分がこの人を助けたい」と、より「いい仕事」をくれたり、何かと力になってくれるようになります。
大きな仕事、かつ、条件的に厳しい仕事、誰もやったことのない前例のない仕事をやると、相手は驚きますし、こちらにも一目置いてくれるようになります。何よりうれしいのは強い信頼関係ができるということです。
実は、これが一番大切なところ!
というのも、大きなお金になる仕事は「信頼度」が関係しているからです。人は、信頼のないところに大きな仕事やお金になる仕事の話を持ち掛けません。その信頼は、なにも、大きなことをすることが絶対ではありません。条件的にきつい仕事をしたから信頼関係ができるのかというと、そうでもありません。結局は、日々の小さなやりとりの積み重ねだったりするのです。
「あとでメールをします」「いつまでに電話をいれます」というような、ささいなことを本当にちゃんとやれる人がいいわけです。なにかを伝えておいてほったらかしたとしたら、人はそれが電話一本でも待っているのですから。待っているものがこないと、人は失望してしまうのです。
もちろん、何かが遅れることなどあるものです。そういうときは、遅れるなら遅れますという連絡があれば、そこで信頼関係が壊れるということはないのです。
仕事で出し惜しみして解雇されたA子さんの話
仕事でもったいつけるとどうなる?
ところがなかには、「これは自分が考えた企画だから、簡単には教えられない」と、もったいぶったり、じらしたりして、「もしどうしても企画がほしいなら……」とギャラを上げようという魂胆をみせる人もいるものです。へたに企画を出すと無断でアイデアを横取りされるという警戒心がある場合もあります。
しかし、目の前に、企画を求めている人がいるということはチャンスなわけです!こちらにそれを聞いているというのは、「あなたと仕事をしたいのです」ということなのですから!それをケチな考えで出し惜しみするのは、なんとももったいないことです。
目先の損得でしか仕事をやれない人は、結局、大きなものを失うことになります。その失うものとは、「自分の可能性」と「これまでになかったような素晴らしい未来」です!
こういったことは、決してフリーランスで仕事をしている人だけの話ではありません。会社勤めの人でも、同じこと。
以前、ある会社の美容部長A子さんが、社長から「君の持ちうるすべての美容技術を新しいスタッフに伝授してほしい」と言いました。
しかし、その美容部長は、「新人のほうが自分より上達したら困る」「私の技術は、こんな給与では教えられない」と出し惜しみし、「そうしてほしいというなら、私の給与をもっとあげてください。それに……」と日頃の不平不満をこのときとばかりに社長に言ったのです。再三の社長のお願いにもかかわらず、なかなかイエスと言いませんでした。
結局、社長は、他からヘッドハンティングした美容業界の人を美容部長に抜擢し、A子さんを解雇しました。新しく入った美容部長は、いまA子さんの倍の給与をもらっています。その額は、A子さんがすぐに仕事にとりかかってくれていたら、差し出そうと決めていた高額の給与でした。A子さんは、自分の能力を出し惜しみしたことで、結局、信頼も、職場も、お金も、失ってしまったのでした。
与えられたいなら、自らも与えることが必要なのです!
★次は最終回、ミラクルナミのお金との付き合い方です
【過去のインタビューをチェック】
第1回 お金と幸せを呼び込む「考え方」と「口ぐせ」って?
第2回 ミラクルナミ流!幸運とお金を呼び込む人付き合い
第3回 幸運とお金を呼び込む!ミラクルナミ流意識の持ち方
教えてくれたのは……
佳川奈未(よしかわ・なみ)さん
★ 佳川奈未公式サイト http://miracle-happy.com/
★ 佳川奈未プロデュース&主宰 夢を叶える大人のカレッジ
『MIRACLE HAPPY COLLEGE』http://namiyoshikawa-mhc.net/