PARASOPHIAって何?
PARASOPHIA京都市美術館会場入口
では、実際の会場をまわりながら、PARASOPHIAの楽しみ方、現代美術の味わい方を紹介します。
空間を楽しむ
メイン会場のひとつ、京都市美術館。ここには34作家の作品があり、美術用語で「インスタレーション」と呼ばれる部屋の空間がひとつの作品のようになっているものがいくつかあります。この「インスタレーション」は、置かれた物やなぜここに置いたのかということに意味をもっています。また、部屋の空間全体も作品なので、体をなるべく引いて全体を眺めてみましょう。例えば右の写真にあるように、真っ白い部屋には柵のような檻のようなものがあり、ビーズクッションや石のようなものも置かれています。靴カバーをしてこの中に入るため、横たわってもOK。何をあなたは感じるでしょうか?私は「こんなにまっ白い部屋にしたのはなぜだろう」と考えてしまいました。
これは何?と考える
京都市街地から北西へ。堀川団地 外観
笹本晃《ラストコール、誤りハッピーアワー》2015
中でも笹本晃の映像作品を見るためには、くりぬかれた床の中?下?をのぞきこむようにしなくてはいけません。穴に落ちないように注意!どうしてこういう見せ方をしたのでしょう?そして映っている映像の意味は?これは何?と考えることも、現代美術の鑑賞法のひとつ。その答えはひとつではないので、あれやこれやと違う答えが浮かんで当然なのです。